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伊東 朋宏

伊東朋宏

博士前期課程 写真領域 百瀬研究室


研究テーマ「人間になりたい」

幼少時代の記憶というものは、その人をその人たらしめるために必要な人生の指針の一つだろう。絵を描くのが好きだったとか、外に出て友達と遊ぶのが好きだったとか、本を読むのが好きだったとか。そんな自身の特徴が時にその人の人生や、夢、職業を決定づけることもある。私が執拗に信じていたい人生の真理の一つだ。では、私自身はどうか?一言で言ってしまえば夢見がちな子供であったと思う。好きな絵本やアニメに描かれる世界と現実の世界に境界線などなく、大人になって少し手足を伸ばしてみれば、そんな異国の世界に実際にたどり着くことができる、足を運んでみることができる、そう信じていた。きかんしゃトーマスのアニメが何よりも大好きで、テレビ画面に映し出される英国を舞台にした自然豊かな異国の世界を見つめては、またその世界を思ってみては、あてもない空想に耽っていた。
写真を撮る理由は何かと問われると、そんな幼い頃の自分の姿を思い浮かべる。トルーマン・カポーテ*1やJ.Dサリンジャー*2が、繊細な心を持った純真無垢かつ時に残酷な若者や幼い子供達の姿を描いたように、表現の世界においてもそのような幼少時代の記憶や思い出は、燦然と輝く宝石のように貴重である。と同時に、扱い方を間違えてしまうと取り返しのつかない事態に陥ってしまう水源でもある。
そう思うと私は今現在、そのような貴重な水源(水脈という表現の方が正しいかもしれない)を目の前にして表現を行おうとしている。現実的な年齢からそのような時期に達したからかもしれないし、運良くそのようなチャンスに巡り合うことができたからかもしれない。
どのみち、慎重に事を進めていかなくてはならないのは確かである。カンテラの火を絶やさず、正確な場所に正確なテンポでノミを振り下ろしていくように。「人間になりたい」という言葉を絶対の指針(羅針盤)として。


展覧会、研究発表、プロジェクト活動等

展覧会

2013年 4月 写真展「心の瞳-それぞれの視点-」 企画・出展(九州産業大学 アートギャラリー)
2014年 7月 写真展「島展」出展(福岡市美術館)
2015年 1月 写真展「フィラメント」出展(福岡県立美術館)
2015年 7月 写真展「 I's-Islandー」出展(アジア美術館)
2016年 1月 写真展「point」出展(アジア美術館)
2016年 7月 写真展「いち展」出展(福岡市美術館)
2017年 3月 展示会「ミニウム-Q」出展 (ターナーギャラリー)
2017年 9月 展示会「UMU-Q」出展 (上野の森美術館)
2017年 11月 写真展「またとない時」出展 (ソニーイメージングギャラリー銀座)



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Last-modified: 2020-03-17 (火) 17:08:15