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山田洸太/デザイン総合研究

画像の重ね合わせによる時空間情報の曖昧化と思考の促進

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背景

現代社会においては、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する価値観の広がりにより、瞬時に理解できる明快な意見や情報が重視される傾向が強まっている。短時間で結論に至るコンテンツが支持される一方で、文脈を欠いた“切り抜き”や過激な言動が拡散され、誤解や分断を招く事例も少なくない。さらに、ナショナリズムの台頭や資本主義による格差の拡大といった社会構造的要因により、個人主義的な傾向が強まり、対話や共感を前提とした多様な意見の尊重が難しくなっている現状がある。加えて、フィルターバブルやエコーチェンバーといったデジタル環境の構造的問題も、多様な視点に触れる機会を狭めている。このような社会的背景のもと、特に日本語文化に内包されてきた曖昧さや行間を読む感性は、明確な立場や短絡的な結論を求める風潮によって失われつつある。複雑さや揺らぎを含んだ視点の必要性、そしてそれを表現・伝達する手段として、芸術の持つ役割があらためて問われている。

目的

  1. 曖昧さがもたらす柔軟性や創造性の再考
    スローシャッターやソフトフォーカスといった撮影技法、写真を重ねる多重露光的な加工を用いて、時間や視点における曖昧さや揺らぎを表現する。それにより、単一的な視点や明快な結論に収束しない “解釈の余白”を提示し、写真が「真実を写す」という認識を超え、鑑賞者の想像力を喚起する創造的なメディアであることを再考する。
  2. 受動的な情報消費から能動的な鑑賞への転換
    明快な情報を短時間で消費する傾向が強まる中、写真表現における曖昧さや不確かさは、鑑賞者が自身の内面と向き合い、自由に解釈を巡らせる“能動的な鑑賞”を促すことに繋がるのではないか。本研究ではそのような表現を通じて、思考の柔軟性や想像力を活性化する可能性を探る。



アウトプット

研究計画

参考




最後に







進捗記録






2025.04.29

フィードバック

窓の周りの様子を暗くせず残すことで、窓の外の景色にのみ違和感を効果的に与えることができる。

試作

  1. エルガーラオフィスビルからの眺め
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  1. 水面
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  2. 木(ボケ)
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  1. 博多川対岸の景色
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  2. 電線
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  3. フェンス
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  4. 道路
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2025.04.22

本制作の表現おける造語

言葉によって存在が生まれる


試作

窓枠の外を暗くすることで、乗算で重ねた画像の情報を内側に制限する

メモ

リンク




2025.04.15

フィードバック

2025.04.13

課題

進捗

2025.04.07

旧背景と目的(バックアップ用)

2025.04.04

印象派と写真

写真の発明に対抗する形で、19世紀後半フランスで「印象派(Impressionism)」という芸術運動が起きた。そして、今、生成AIが登場し、イラストはもちろん、写真も簡単に生成できるようになった。そんな中で、今後写真はどのようにして生き残るのか。写真の発明が19世紀後半に絵を脅かしたように、今生成AIの急速な成長によって写真は一つの転換機を迎えている。

写真の二面性とその社会的認識

写真というメディアは、芸術表現であると同時に記録手段でもある。その捉え方は人によって異なり、その曖昧な立ち位置こそが写真という存在の特異性であり、魅力でもある。

しかし、一般的には「記録手段」として捉える人が多く、芸術的な側面が軽視されがちであると感じる場面がある。例えば、SNS上では、イラスト作品が無断転載された場合、強い反発が起こる。その一方で、写真については無断転載が横行しているにもかかわらず、大きな問題として取り上げられることは少ない。

これは、同じ視覚芸術の分野であるイラストと比べて、写真が創作物ではなく、あくまで「記録メディア」として認識されていることが一因ではないかと考える。

また、そのような認識を社会全体が持つに至った背景として、スマートフォンへのカメラの標準搭載も挙げられる。誰もが手軽に写真を撮れるようになったことで、写真の希少性や価値が下がり、創作物としての認識がさらに薄れているのかもしれない。

写真の持つ「芸術」と「記録」の両面性は、表現の幅を広げる利点である一方で、その存在意義が誤解されたり、軽視されたりするという課題も抱えている。

2025.02.20

タイトル案

image




2024.12.19

参考

論文構成


関連書籍

2024.12.12

試作




2024.12.05

サイトの更新

2024.11.28

論文構成

3DCG

リアルタイムでは透明な情報を処理するのが難しい。対策としてはオブジェクトの周りを旋回する映像をレンダリングしてループさせる方法をとる。



2024.11.21

OHPフィルム試し刷り

メーカー粒子滲み方
MORIMOTO KASEIやや粗いやや滲む
A-one粗い滲む

どちらのOHPフィルムも、和紙のイシカワに比べて粒子を感じる仕上がりとなった。滲む点に関しては、よりインク量の少ない用紙設定をする必要がある。



2024.11.14

サイトの更新

新規ページ作成

参考

週末、アジア美術館で行われていた写真・映像メディア学科のゼミ展『すきま』を鑑賞してきた。そこでは、一部が破れた写真を前方に配置し、その隙間から後方に配置した写真が見えるという階層を意識した作品が展示されていた。何か参考になるのではないだろうか。

アイデア

メモ

2024.11.07

サイトの更新

OHPフィルムの保存法

購入候補リスト(販売元:Amazon)

※コクヨの製品は全て在庫切れ。入荷時期も未定。

メモ

フィードバック

2024.10.31

OHPフィルムへの印刷

明るい画像に関しては、想定してた以上に透明度が高く仕上がり、データ上で重ね合わせた時と近い見た目に仕上がった。展示ではライトボックスのように後ろから光を当てると良さそう。

フィードバック

2024.10.24

キーワード

アウトプット案

  1. 異なる画像を透明のものに印刷し重ねる
    アクリルに直接印刷するのは専用の機械が必要となるため難しい。ただフィルムだけでは展示する際に風で靡く可能性がある。透明のフィルムに印刷してアクリル板に貼るのが現実的。さらに多くのプリンタは白色インクに対応しておらず、白い部分が透けた画像になってしまう。写真の調整が必要。
  2. 上記の案を3DCGで再現する
    360度画像として作成することで、リアルでは不可能な展示が可能になる。あくまでもデータ上での成果物になるため、没入感の演出に工夫が必要。選択肢としてVRやARも。

ポジフィルムとネガフィルム

フィードバック

2024.10.21

サイト更新

山田洸太/社会の高解像度化/限定

2024.10.17

サイト更新

メモ

選択肢が白か黒しか存在しないことで、分断社会を生む。
→想像力の低下、デジタルメディアの発達が原因?
自分と異なる価値観を受容する。想像する力が求められる。



2024.10.10

ワードクラウド

wordcloud1010.jpg

参考

2024.09.26

参考

2024.09.23

layer-prototype.jpg

キーワード

コンセプト(仮)

時間軸や空間軸の異なる画像を重ねることで、被写体の時間と空間を曖昧にする。「いつ、どこで撮影されたものなのか?」が曖昧な中で、構図の情報のみが明確な状態を作り出す。採用する構図は放射線構図であり、これは中心に向かって奥行きを強く感じさせる構図である。見方によっては、時間と空間が奥へと無限に続くような感覚に陥る。

アウトプット案(仮)

参考




2024.09.21

映像(画像)に透明フィルムに印刷した写真を重ねる。

参考

2枚の写真をオーバーレイで重ねる。

layer1.jpg
layer2.jpg
layer3.jpg




2024.09.19

メモ

2024.07.12

メモ

統計

フィードバック

2024.07.05

更新

2024.05.24

メモ

2024.05.17

決まっていること

題材:窓
成果物:映像
表現方法:窓の部分にアニメーションをつける
背景:似たようなビルが立ち並ぶ日本の街並み。デザイン都市。
目的:

調査

用語集

2024.05.10

2024.05.03

アイデア

コンテンツ形態

参考

2024.04.26

メモ

2024.04.19

用語

キーワード

メモ

2024.04.12

作業一覧

関連ページ

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Last-modified: 2025-04-29 (火) 11:13:26