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聞天農

聞 天農  WEN TIANNONG

博士前期課程 写真・映像領域 百瀬 研究室

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研究テーマ

撮影者と被写体の間にある「空間」による写真制作


研究内容・目的 

 自分はこの2年間、主に人を主体として作品作りを行ってきましたが、なぜこんなに人という被写体に執着しているのかというと、自分が小さいときは人見知りで、レストランで注文するようなことまで人に任せていた。だんだん私は自分がいつも他人と見えない壁を隔てているように、繋がりを作ろうとしての気持ちはありましたが、なかなか越えられませんでした。
 2年前から正式に写真のことを学び始めまして、写真を撮っているうちに、自分が撮りたいのは実は私と被写体の間の空間であることに気づきました。もちろんこれは撮影時の物理空間のことではありませんが、この空間は私が言った想像して存在しない空間、あるいはこの空間の一つの“雰囲気”、一種の“感情”あるいは被写体の“鼓動”と言えるかもしれません。それは実質的には人と人との距離やつながり、“エネルギー”であり、詩でしか表現できない記述できないものである。私は写真という媒体を通して被写体のより深い認識を得ようとしています。
 写真は世界を記録するための道具であり、武器でもあると言われますが、私はただ、自分が世界とコミュニケーションするための道具として使いたいだけなんです。 私の写真を見てくださる方々のまったく違う意見に耳を傾けることで、より楽しく制作することができるのです。 撮影者、被写体、観衆の間で一見独立しているように見えることで、思いがけないつながりが生まれ、それを探っていきたいと思っているのです。

研究、制作計画・方法 

 4月末から1年ほど撮影してきた海岸線シリーズを続ける予定で、以前の撮影はほとんど東京周辺のエリアだった。今九州に来て、前とは違うところを見つけたいと思っています。もちろん私もこのような新しい環境で、きっと自分にたくさんの新しい体験や発見を与えることを楽しみにしています。
 大学院の2年間は、ただ1つのタイプの人や1つのタイプの場所に限定するのではなく、いろいろな場所でいろいろな人に出会い、話をして、写真を撮っていきたいと思います。被写体の邪魔をしないこと、対等な関係を築くこと、許可を得てから撮影することを心がけています。また、最終的な展示方式に関しては、既成概念にとらわれず、さまざまな媒体や方法を試し、自分の作品を自分のものにし、楽しみたいと考えています。
 このほかにも、できるだけさまざまな写真コンテストを参加して、例えば今年で最後の『1_wall』コンテストなど、時間があれば様々な写真展も見学して、できるだけ写真家本人と交流して写真への視野を広げると思います。










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GUIDE

添付ファイル: file聞天農123 (1).jpg 280件 [詳細]
Last-modified: 2022-12-19 (月) 08:54:35