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白石尚己

白石 尚己  Naoki Shiraishi

博士前期課程 写真・映像領域 大日方 研究室

研究テーマ

虚構と現実

研究内容・目的

私は虚構について研究しようと考えている。なぜそのような考えに至ったのか、それはカメラという必然的に現実を忠実に捉えてしまう道具を使って虚構の世界を写してみたい、という興味が根元にあるからだ。

そして、制作を続けていく過程で「過去のものにこそ未知が宿る」という考えに至った。現在使われている道具というのはデジタル産業の上で成り立っているものが大多数だと思う。カメラというのはそのデジタル産業の恩恵をもろに受けている。二進法で制御されたコンピュータに数値の集合体である画像、人間の手で完璧に制御できるよう数値に制限された道具で未知の領域を覗くことは不可能だと考える。
だが過去の道具、アナログカメラではどうだろうか。現代にあるような精密な計測器は無く、あるのは発明家たちの知恵と技術である。研究が完全に行き届いておらず制御できていなかった時代の道具にこそまだ知られてないこと、つまりは未知が潜んでいるのではないかと考えた。

未知の世界というのは「まだ知られていないこと」、「知られていないということは事実ではないこと」(=事実とは認められていないということ)、「事実でないものは虚構である」(=虚構として立ち現れる可能性を持つ)と考え、過去の道具こそ虚構を写せる器であると確信する。
https://www.kyugeiworks.kyusan-u.ac.jp/2023/1408/

https://youtu.be/hX4IlIPLUPw?si=fCfawBr8TnLuVRuy

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Last-modified: 2023-10-23 (月) 12:07:51