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渡邊和幸/デザイン総合研究I のバックアップ(No.9)


デザイン総合研究I

渡邊和幸




研究テーマ


マイクロインタラクションにおける感情設計の理論的枠組み
── UXにおける意味生成とナラティブ構造の設計指針




研究背景・目的

 日々使っているデジタル製品やサービスの中には、「なぜか心地よい」「なんとなく好きだ」と感じるものがある。それは必ずしもスペックや機能、価格といった数値的な要素だけでは説明しきれない感覚である。多くの場合、その背景には操作時に目にするアニメーション、耳に届くフィードバック音、指先に伝わる触感といった、短くても丁寧に設計されたインタラクションがある。
 こうした瞬間的なやり取り、すなわちマイクロインタラクションは、一見すると目立たないが、ユーザーの感情に働きかけ、ユーザー体験全体に一貫性や意味をもたらす重要な要素である。
 近年、ユーザー体験における設計のあり方は、単なる利便性や操作性を超え、より深い情緒的つながりや、使う人の中で意味のある経験を生み出すことに重きが置かれるようになっている。このような視点から見ると、マイクロインタラクションは、単なる視覚的・聴覚的な装飾ではなく、ユーザーの期待を調整し、安心感や心地よさを提供し、時には喜びや驚きを生み出す「体験の語り手」として機能しているといえる。
 しかしながら、これらの小さな要素がどのように感情的な共鳴を生み出し、ユーザーの体験にナラティブな連続性や意味を付与しているのかについては、実践的にも理論的にも十分に整理されているとは言い難い。
 そこで本研究では、マイクロインタラクションがユーザー体験に与える情緒的・意味的影響について構造的に分析し、それをもとに実践的なデザイン指針として提案する。また、成果物として指針に基づくウェブサイトを作成する。これにより、より豊かで記憶に残るユーザー体験の実現に寄与することを目指す。



用語の定義

マイクロインタラクション
ユーザーインタフェース上における短時間かつ単機能のインタラクション

感情設計
ユーザーが製品やサービスを使用する際に経験する感情に焦点を当て、それを主体的にデザインするアプローチ

意味生成
ユーザーがマイクロインタラクションを通じて、その体験に対する価値・感情・文脈的な解釈を形成し、それを自己の経験として統合する認知的・情緒的プロセス

ナラティブ構造
ユーザー体験が一連のマイクロインタラクションを通じて時間的・感情的に連続し、それが「意味ある物語」として知覚・記憶される構造



参考文献

  1. Alita Joyce(2025)『UXにおけるマイクロインタラクション』2025年4月21日アクセス、https://u-site.jp/alertbox/microinteractions
  2. ・・




Log


2025.05.13

『複製技術時代における芸術作品』と Apple のデザイン

ヴァルター・ベンヤミン (Walter Benjamin) 著


概要

アウラ: 一回性・真正性・「今ここ」にしかない存在感、速さ (臨場感・場の空気) / オリジナルなものの持つ重みや権威




アウラと複製技術




Apple 製品と「アウラ」の関係性






マイクロインタラクションはどのように働くか?

共通の動作をすることで使うたびに「これはApple 製品である」という強い実感・一体感が与えられる。




共通の動作をすることで使うたびに「これはApple 製品である」という強い実感・一体感が与えられるのならば、Apple 製品でなくても再現することは可能ではないか?




仮説

技術的には再現可能だが、Apple のような「擬似アウラ」を成立させるためには、単なる共通動作の再現以上の要素が必要である。




根拠

1. 共通動作は「手段に過ぎない」


2. 文化的・歴史的蓄積が必要


3. 全体設計の一貫性


4. 細部へのこだわり(マイクロインタラクションの質)


2025.04.29

物語の構成


3幕構成


1. 始まり (Beginning)
2. 中盤 (4幕構成)
3. 結末 (End)


1. (Introduction)
2. (Middle)
3. (Rapid Ending)




4幕構成

1. (Introduction)
2. (Development)
3. (Change)
4. (Rapid Ending)




5幕構成

1. 提示部 (Exposition)
2. 上昇展開 (Rising Action)
3. クライマックス (Climax)
4. 下降展開 (Falling Action)
5. 大団円 (Denouement)




引用: https://note.com/ishimatsu/n/nd27fec422b1c


2025.04.22

マイクロインタラクションについて