窓は基本的に「サッシ」と「窓ガラス」によって構成されます。サッシとは、いわゆる窓枠の部分を指す建材のことです。この「サッシ」という言葉の語源は英語の「sash」にあり、サッシュと言われる場合もあります。「sash」という単語は、窓枠の他に「飾り帯」や「たすき」といった意味も持っています。
かつて北ユーラシアから北アメリカの人々は土で屋根を覆った土小屋に住んでおり、その天頂には構造上閉ざすことのできない空隙が残されていた。 この天窓を通して家に出入りしていた人々は、梯子をかけ、その先端に入口を守る守護霊を飾った。 これが窓の起源である。
世界で現存する最古の窓ガラスは、古代ローマ時代のヘルクラネウムという町で使われていたものだと言われています。当時は透明で薄いガラスを作る技術はまだなかったため、窓ガラスと言っても、不透明で3cmもの厚さがありました。
日本でガラス製の窓が造られるようになるのは明治時代以降ですが、ガラス窓自体は江戸時代から使われていました。それは長崎の出島にあったオランダ商館で、当時のガラス窓は輸入製品だったようです。ガラスの成形や加工は古代から行われており、江戸時代には「ビードロ」をはじめ、食器類(江戸切子、薩摩ガラス)や装飾品も作られましたが、日本国内で窓ガラスを製造する技術はありませんでした。
日本で窓ガラスが普及したのは、明治頃です。明治維新後の文明開化にて西洋化が進み、西洋の建物が建設されたことでガラス産業も発展しました。のちに窓ガラスの安定した生産が可能になると、迎賓館や公共施設などでも窓ガラスが使われるようになりました。
とはいえ、明治頃の庶民の住宅ではまだ障子窓が一般的。大正12年に発生した関東大震災を受けて帝都復旧事業が始まったのち、倒壊した建物の立て直しにあわせて庶民の間にも窓ガラスが普及するようになりました。
「ル・グラの窓からの眺め」 1827年
現存する最古の写真画像として知られる、ジョセフ・ニセフォール・ニエプスの作品「ル・グラの窓からの眺め」は、窓から撮影されたものだ。 撮影には、ピューター板、「ユダヤの瀝青(れきせい)」と呼ばれる感光性物質と、ラベンダー油とテレピン油を混ぜて作った現像液が用いられた。
窓に関する楽曲は多く存在します。
それらの楽曲をプレイリストでまとめてみました。
会期:2019.11.01 – 2020.02.02
会場:東京国立近代美術館本館企画展ギャラリー
主催:東京国立近代美術館, 一般財団法人 窓研究所
作品:PDF
概要:https://www.momat.go.jp/exhibitions/535
「窓 × 流」 素材:天神ビジネスセンター(画像)
大量生産を行う工場での流れ作業のようなイメージで制作。一定のスピードで繰り返し流すことで、規則的な物や動きに対して感じる「不自然さ」や「不安定さ」を表現した。
「窓 × 生」 素材:大学院研究室(画像)+ AQUA HAKATA(タイムラプス)
心臓をイメージして制作。窓の素材を魚眼レンズのように歪ませることで、素材に人工物を使用していながらも、生物的な印象を受ける違和感を表現した。
「窓 × 積」 素材:九州産業大学 17号館(画像)
窓枠に収まった部分ごとにレイヤーを分け、それがテトリスのように一つずつ落下していくイメージで制作。ガラス部分と一緒に後方にある景色まで動くという点も、いい意味での違和感を感じさせる映像となった。最後に全てのレイヤーが一気に落下することで、全体としての単調さを緩和した。