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山田洸太/デザインB のバックアップ(No.8)


規則性と違和感による印象の変化


キーワード

背景

現代社会の課題として、社会の高解像度化があると私は考えた。これは情報社会の負の側面と密接に関わっており、現代の情報過剰社会を助長しているのではないだろうか。

  1. 社会の高解像度化
    近年、技術の進歩により、映像や写真の高画質化が進んでいる。これは映像や写真分野だけでなく、オーディオ分野の高音質化にも同様である。実際の映像や音を忠実に再現するという面では画期的な技術であることに間違いはない。しかし、この高解像度化の反動として、カメラ分野ではフィルムカメラやコンデジ、オーディオ面ではレコードやカセットテープなどの低解像度の媒体が再び注目されているのも興味深い。最近では「エモい」(emotionalが由来)という言葉が頻繁に使われているように、現代の情報や機能に溢れる社会に疲弊した人々がノスタルジア的な感情によって得られる安心感や温もりを求めているのではないだろうか。
    さらに、社会の高解像度化を語る上で欠かせないものとして、SNSが挙げられる。SNSはスマホさえあれば、ユーザーが私生活や思想を手軽に発信できるという利点がある。それが正確な情報か否かの疑問は残るが、日常生活で相手の知るはずのなかった一面が見えるという意味では、これも一種の高解像度化と言えるのではないか。このSNSの特性によって、自分自身と他人の比較によって気疲れする人が後を絶たず、デジタルデトックスという言葉が生まれるほど深刻な社会問題となっている。
  2. デザインされた都市
    現代のビル建築の外観として、左右対称や規則的なデザインが一般的となっている。この傾向は、西洋化の影響を受けた結果であるのではないかと考察した。かつての日本では、自然との調和という観点から、非対称的なものに美しさを見出してきた。しかし、明治時代の文明開化に伴い、積極的に西洋文化を輸入したことで近代化が進んだという歴史的な経緯があり、その後の日本の建築にも大きな影響を与えた。その代表例として、東京駅門司港駅などが挙げられる。これらの西洋的な建築の特徴としては、シンメトリーが美しいとされる古代ギリシャの美的感覚が反映されており、現代建築においても大きな影響を受けている。ただ、シンメトリーや規則性に捉われすぎると単調で印象に残りづらいデザインとなってしまうが、現状として日本にはそのようなビルが多い状況にあると私は感じた。その中でも「窓」は、形状や配置等の条件によって、建築の印象を大きく左右する要素である。

・整備された都市
・規則的なビル

目的


アウトプット

2024.05.22

メモ

2024.05.08

試作

2024.05.06

アイデア

ビルの窓を額縁・フレームのように表現する。


① 一つの窓に限定

② 複数の窓で構成

参考