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諸琳/博士前期/デザイン総合研究II のバックアップ(No.50)


日日是好日

自然のパターンを活用したWebカレンダーの制作

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CONTENTS




第1章 序論

1.1. 研究目的

時間計画は常に重要である。自分に実用的なカレンダーがあれば便利だ。どのように自分に合うカレンダーを選ぶか、 アンケートを通じてユーザーのニーズを理解し、より多くのユーザーにとって可用性・実用性の高いカレンダーをデザインする。視覚的にユニークなデザインを実現するために、自然に隠されたパターンを探究し、これをインターフェイスに応用する研究を行う。

自然に隠されたパターン探究し、応用することは、視覚と機能に新しい可能性を持っていると考える。私はグラフィック、動くアイコン、ウィブサイトによってその表現方法を試行錯誤していきたい。それは私たちが見落としていた自然の真の美しいスペクタクルの再発見になり、新しい表現につながるだろう。

本研究では、自然のパターンを利用して視覚的、機能的なユーザー体験を実現するカレンダーを制作する。


1.2. 研究の背景

1.3. コンセプト「日日是好日」

本研究では、サイトの情報構成に関わるコンセプトして「日日是好日」を設定した。「日日是好日」は禅語の一つである。その意味は「生活の善し悪しは決して絶対性はなく、常に1人の心境及び物事への認識に関係がある」というものである。
日々、嬉しいこともあれば悲しいこともある。しかし、善し悪しにかかわらず、いずれも貴重な体験になるはずである。すべての日を素晴らしき日という理念で考え、大自然のテクスチャを素材にし、身近に隠されている美を見つけながら、少しずつ期待を持って開けていくと、日々の生活も多様多彩になるのであろう。

>参考:Wikipedia:日日是好日

1.4. サイトのデザインのあたって

本研究では、以下の点に配慮しつつ、サイトのデザインに取り組む。

第2章 調査研究

今日、国内および海外において、カレンダーに関わるアプリが多数存在する。また動的ウェブページにおける設計実践も少なくはない。この章では、カレンダーの基本設計を行うために、これらのカレンダーの美観および機能を対象として、国内外現状調査とアンケート調査を行った。

2.1. 国内外のカレンダーの現状調査

ここでは、主に「使用度の高いカレンダー」、「面白いカレンダー」に注目して、調査を行った。


2.2. アンケート調査

カレンダーのユーザー体験を目的として、アンケート調査を行った。以下にその概要を記す。

2.3. アンケートの結果

アンケートの結果を図1に示す。

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図.1

2.4. アンケートの分析

アンケートの結果をまとめると、以下のように要約できる。


第3章 制作概要

「日日是好日」のテーマに沿って、カレンダーにかかわる情報の整理、イラスト、様式の編成を行った上、ウェブの研究および設計報告書の作成を進めた。詳しくは下記のようである。


3.1. 時間の分類

一月一植物 、一週一色、 一日一籤

3.2. 一月一植物

12ヶ月の代表的な植物、動的パターンが出現し期待感を増加させる演出を行う。代表的な植物は以下のとおり。

植物をデジタル写真として記録した。

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1月-梅の花2月-椿3月-チューリップ

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4月-桜5月--タンポポ6月-紫陽花

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7月-アサガオ8月-ひまわり9月-ラベンダー

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10月-モクセイの花11月-かえで12月-イチョウの葉




3.3. 一週一色(いっしゅういっしょく)

3.4. 一日一籤(いちにちいちくじ)

「ことわざ」を收集、日日是好日のコンセプトを掲載する。面白さを増やす。

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第4章 制作方法

Webカレンダーのインターフェイス要素として、新規性のある「自然のパターン」を活用・展開する。

4.1. 制作環境 

Webカレンダーの制作に関わるアプリケーションと開発言語は以下のとおり。

4.2. グラフィック表現の研究

グラフィックデザインの目的は情報を伝えることだ。情報をスムーズに伝えるには、視覚的なグラフィックを通じて効果的な刺激を生み出し、美的対象の感情的な体験を強化する必要がある。グラフィックデザインの完全な視覚情報を構築すると同時に、視聴者をさらに刺激すべきだ*2

本研究では,研究方向を決定した後,自然界の毎月咲く花を素材とし,カレンダーに関する情報を整理した後,グラフィックの表現とwebの表現の研究をして、Webカレンダーを作くた。

4.2.1 イラストの作成

植物の形態やテクスチャを観察して記録することで、それを応用したイラストを作成し、カレンダーの素材とする。

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4.2.2. カラーとカレンダーの制作

季節に応じて適切な色を選ぶ。

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4.2.3. アイコンの作成

写真やイラスト、認識度の高い図形をアイコンとして描く。

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4.3. Webの表現の研究

4.3.1. SiteMap

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4.3.2. 動くアイコンの作成

植物の自然状態の特徴に応じて動するイラスト、自然物の状態に基づいて作られている。例えば:梅の花が一輪ずつ咲いている、ツバキの花が一輪ずつ落ちている、桜の花びらが散る、朝顔の朝に花が咲いて夜に閉じるなど。
自然のパターンに隠された形の魅力を改めて探究して、現代のwebデザインと組み合わせて表現する。互動性と機能性を展示する。

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梅の花|1月
椿(つばき)|2月
チューリップ|3月
桜|4月
タンポポ|5月
紫陽花|6月
アサガオ|7月
ひまわり|8月
ラベンダー|9月
モクセイの花|10月
かえで|11月
イチョウ|12月

4.3.3. サイトの仕様

サイトマップと、主たるページの概要を以下に示す。

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第5章 研究成果(制作物の現状)

5.1.作品概要

自然と人類は密接に絡み合い、互いに影響し合っている。

メインカラーはダークブルーと黄色をデザインしておる。ダークブルーは夜を表し、黄色は光を表している。 飛び跳ねる矢印は、人生の不確実性と、時間は前に進むだけで後戻りしないことを象徴している。四季の変化、節気の交替など、すべてのことはランダムに発生する。

「日日是好日」は禅語の一つである。意味として、生活の善し悪しは決して絶対性はなく、常に1人の心境及び物事への認識に関係があると考えられている。

私たちは無秩序な世界にいるので、秩序を渇望している。私たちは夜明けが来ると知っているので、夜明けを希望に例える。だから、悲観的になっても、必ず良いこともやってくることを知っている。私達は自然を見し、心で世界を感じ取る。太陽は毎日同じように昇り、たとえ果てしなく暗い夜にも白く光る月明かりが伴う。

良い花は必ず咲き、良い景色は必ずあり、日日是好日である。

5.2. 成果の公開

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制作したカレンダーは、GitHub上にソースを公開するとともに、以下のURLから閲覧できるよう公開している。




第6章 結論と展望

6.1. まとめ

本研究の分析調査から実践を通じて、Webデザインには多くのアイデア形式が表現されていることも分かる。動的ページ作成は開始のみであり、インタラクティブな閲覧はページデザインの重要な要素であり、デザイナーは読者にインタラクティブな閲覧過程を提供し、情報の閲覧可能性を豊富にし、読者とページの相互性を増加させ、より広く自由な閲覧空間を提供する。

自然のパターンをデザインに落とし込み、自然のパターの知られていない魅力を表現する。人間と自然には共通性があるので、自然に注目することは、人間に注目することと同じである。

6.2. 今後の課題

デザインの本質について佐藤(2017)は次のように述べている*3

デザインの本質は、物や事をカッコよく飾る付加価値ではありません。ごく日常的な生活と接点を持つデザインを通して、物や事の真の価値と人間の営為との的確な繫ぎ方を、可塑的な柔軟性で思考する。

今回の研究課題を通して、自然界の季節の植物をテーマにしたパターンがデザインに活用できることがわかった。将来は動物、海洋生物、地形景観など、毎年のカレンダー制作に応用することを検討したい。

情報時代には、事物の発展変化の速度がきわめて速く,様々な新しい事物,新しい観点が次々と現れ、動的なページ設計はページ設計に対する人間の固有の形態の認知を打破し、ページを静的から創意無限の動的に向上させる。デザイナーにより大きなアイデア空間を与えた。情報伝達への感情を豊かにしている。目的の到達点から、デザインの可能性を探り、より良い社会とコミュニケーションの実現に寄与したい。


参考文献・資料

参考文献


参考資料(アプリ、アプリ)

情報提供

APPENDIX

レイアウトサンプル

論文執筆に利用するソフトウエアには指定はありません。InDesign、Word等、以下を参考に執筆して下さい。

InDesign 入力用

上記のサンプルの InDesign(idml)データです。表題等を書き換えるとともに、ページを追加する形でご利用下さい。