Keywords
2025.06.01
浮世絵
神奈川沖浪裏 (葛飾北斎作)
概要
浮世絵とは、江戸時代に一般の人たちの間で流行した絵である。「浮世」とは「今の世の中」と言う意味であり、人気のある歌舞伎役者や一般の人たちの生活や風景を描いたものが浮世絵と呼ばれた。今でいうところの人気アイドルのプロマイドや、旅行先で買う絵はがきのようなものである。当時は「かけそば」一杯ぐらい (現在の価値で400円ほど) の比較的安い金額で一般の人たちが気軽に楽しんだものであった。明治時代になると、浮世絵は日本にやってきたヨーロッパやアメリカの人々の目にとまり、大量に海外に持ち帰られた。そのため海外の有名美術館には、今でも状態のよい浮世絵が多数保管されている。
2025.05.27
Brand Identity Prism
Brand Identity Prism の構造
ブランド・アイデンティティ・プリズムは、ブランド・アイデンティティの定義に必要な要素を、プリズム (六面体) の形で整理するフレームワークである。フランスの HEC 経営大学院の教授である Jean Noel Kapferer が提唱した。
ブランド・アイデンティティ・プリズムは、以下の6つの構成要素で成り立つ。
- Physique: ブランドの物理的特徴
パッケージ、ネーミング、カラー、ロゴ、キャッチコピー、ジングルなど、ブランドを物理的に表現するものを指す。店舗であればその概観や店内の雰囲気、Webサービスならユーザーインタフェースなども含まれる。
- Personality: ブランド・パーソナリティ
人は皆、独自の個性(パーソナリティ)を持っているように、企業もそれぞれのパーソナリティを持っている。そのパーソナリティを明文化したものがここに入る。
- Relationship: 顧客とブランドの関係性
名称の通り、顧客とブランドがどのような関係性を築くかを指す。顧客とブランドが、共通する価値観や目的、意義を通じて精神的に繋がり、顧客の行動にポジティブな影響を及ぼすとき、関係性ができたと言える。
- Culture: 文化
ブランドが持つ価値観や行動規範などの文化を指す。顧客がブランドの持つ文化に共感すると、強固なロイヤルティが形成される。
- Reflection: ブランドのターゲット
ブランドの主要な顧客となる人々はどのようなグループなのかを指す。性別・年代などの表面的なデモグラフィック情報だけでなく、心理的な特徴やライフスタイルを明確にすることが重要である。
- Self-Image: セルフイメージ
顧客自身が、ブランドと接したり、ブランドを思い出したりしたとき、自分についてどのようなセルフ・イメージを持つかを指す。