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陳嵐清/デザイン特別研究 のバックアップ(No.2)


研究題目

副題


研究の背景と目的

モバイルインターネットの普及、娯楽の大量消費化及びデジタルインターネット技術の発 展により、ショート動画産業は急激な変容を遂げ、徐々にソーシャルメディアの主流の位置 を占めるようになってきた。特に、2020 年に流行した新型コロナウィルス感染症の拡大に より、多くの産業が停滞に突入することに違い、ショート動画産業にとっては、都会の市場 を占めるちょうどいい機会をもたらした。自宅待機や遠隔勤務などの普及により、ショート 動画の観覧は多くの人の休憩時間を占めており、ショート動画のユーザー数は、さらに勢い を増し、CNNC の調査では、2020 年 6 月までに、中国のショート動画のユーザー数は 81786 万人に達し、利用率は最大 87%になった。しかし一方で、ショート動画は、オリジナルコ ンテンツの不足やマネタイズの困難さなどの問題に直面している。

そこに登場したのが「インタラクティブ動画」というショート動画の新しいモードである。 インタラクティブ動画とは、ショート動画+インタラクティブアクション(インタラクティ ブボタン:モバイルではタッチ、PC ではクリック)+ストーリーライン(プロットツリー) を融合したもののことで、動画産業における新たな可能性を秘めた存在として、インターネ ットユーザーの目に触れるようになってきた。中国では、インタラクティブ動画機能をサポ ートする主なプラットフォームは、Tencent、IQIYI、Mango TV、Youku、BILIBILI などが 挙げられ、日本では、インタラクティブ動画機能をサポートする主なプラットフォームはミ ルなどが挙げられる。

インタラクティブ動画は、従来動画に物理的なフィードバック(インタラクティブ行為)、 プロットへの参加(ストーリー・ライン)、コンテンツの探索を加えた新しいタイプの動画 で、プロットポイントでの選択の違いによって、その後のコンテンツが大きく異なりること で視聴者のビデオ視聴体験は、より豊かなものになる。視聴者はコンテンツの受動的な受け 手から、ビデオコンテンツの方向性が操られる送り手へと変化しするのである。

本研究では、「ユーザーの嗜好度」、「理解しやすさ」、「覚えやすさ」、「伝送意向」等に関し て、インタラクティブ動画の従来動画に対する優位性を、実験的に検証するとともに。その 結果をもとに、今後の地域活性化に寄与すべく、インタラクティブ動画を制作し、その効果 を検証する。