九州産業大学のVIの刷新
テーマ:VI
VI(ビジュアルアイデンティティ)とは、企業やブランドの価値やコンセプトを目に見える形にし、視覚を通してブランドメッセージを伝えるあらゆるデザイン要素をいいます。(引用元:図書印刷株式会社)
課題
シンボルマーク
- 九州の総合大学
九州に所在する大学であることを強調するために漢字の「九」を意識した形状にしつつ、大学のシンボルツリーである楠の実も連想させるシンボルマークとした。楠の木や葉ではなく、実をモチーフとして選択した理由としては、学生が大学生活を通じて豊かな経験と知識を実らせることへの期待を込めている。さらに東を指す矢印を模した三角形を配置することで、東区に位置する総合大学であることを示している。
参考:GoogleImage:楠の実
- 文理芸の融合・調和
「円弧」を基調としたデザインにすることで「円」を連想させ、文理芸の融合や調和を表した。
- 伝統と先進性
家紋は日本で古くから、家系や家柄を表す紋章として使用されてきた。その家紋を意識したシンボルマークは、途絶えることなく大学の理念を後世に継承していくという願いを込めている。さらにシンプルで視認性の高い形状にすることで、デジタルメディアでの使用にも適したデザインに仕上げた。
参考:Google:家紋
参考:GoogleImage:Apple ロゴ 変遷
カラー
- 現カラー
- 参考:赤に近い系統のカラーを使用している福岡市内の大学
- 新カラー
楠の実をイメージした紺色を採用した。学生が大学生活を通じて豊かな経験と知識を実らせることを期待するといった願いを込めている。
ロゴタイプ
- 現ロゴタイプ
- 新ロゴタイプ
- 日本語:源ノ明朝(SemiBold)
- アルファベット:Baskerville(SemiBold)
シンプルで現代的な印象を与えるロゴタイプから、より伝統的で知的なイメージを強調するために明朝体とセリフ体を採用した。
組合せ
- カラー
- 単色
これまでのVIの組合せとして、シンボルマーク+大学名(アルファベット)のものは存在しなかった。今後、より一層グローバル化が進む社会を見越して、アルファベット単体の組合せも作成した。
名刺
進捗記録
第14回|最終プレゼン
シンボルマーク
最も使うサイズで錯視効果の微調整を行う
ロゴタイプ
「大学」だけ離れて見える
→「大」と「学」が近いことが原因?
第13回|ブラッシュアップ
シンボルマーク
- 修正前との比較 ※左が修正前・右が修正後
- 膨張色の調整
- 横棒と縦棒の太さ調整
- 左上と右下の扇状の部分で起きていた錯視の調整
- 形状比較
ロゴタイプ
第8回|調査
ビジュアルアイデンティティとは(一般企業などの取り組み)
- 世界展開に向けて、日本らしさを盛り込んだシンプルで明快なロゴ
このロゴはモノづくりの質の高さとポップカルチャーという2つの「日本らしさ」を融合して表現したデザインと言われており、ユニクロの世界進出の意思が込められています。
赤は元気が出る、活発なイメージを持つ色です。真っ赤な地に白いフォントは、視認性が高く、印象に残りやすい効果があります。色も形もシンプルで明快で、拡大していく事業のさまざまな形態に展開しやすく、活用の幅が広い秀逸なVIだと言えるでしょう。
現状調査(九州産業大学)
【シンボルマーク+ロゴタイプ】
【ロゴタイプ単体】
先行事例の調査(他大学)