自然と人間の共存を推進するためのプレゼントUXデザイン研究
近年、森林はあと 100 年ほどでなくなると言われている。森林が失われれば、二酸化炭素の吸収・貯蔵が行 えることができなくなり、温室効果ガスを増加させ、地球温暖化が進行する要因になる。地球温暖化が進むと 異常気象を引き起こし、台風などの災害が起これば、今残る森林も失われるという悪循環に陥ることになる。 生活の中では実感しにくいが、私たちが今生活できているのは森林の存在があり、本来なら共生し、私たちが 守らなければいけない森林が、世界規模で破壊され続けている現状がある。
生きていく上で必要な部分はあるものの、過剰に破壊されていることから、それらを食い止めるため、環境 省を中心とした行政機関では様々な取り組みを行っている。
例を挙げるとするならば、日本のスナック菓子メーカー、カルビー株式会社は、環境配慮の取り組みや自然 を楽しむ企画を展開する「Jagabee Happee3プロジェクト」の1つである「Green Project」の第3弾をスタ ートし、第1弾、第2弾に続き「Jagabee(じゃがビー)」対象商品の売上の一部を寄付し、パーム油の一大生 産地であるボルネオ島の森林保全活動も継続して支援を行う取り組みを行なっている。また、自動車会社 TOYOTA では、だれでも気軽に立ち寄ることができ、自然の素晴らしさや価値を学ぶことができる場の提供 を目的に「TOYOTA の森づくり」という温暖化や自然災害の頻発など地球環境が危機的表状況にある中で、 クルマの環境負荷をゼロに近づける活動を推進するともに、森林の保護活動や多世代への意識改革に向けた教 育にも力を入れている。
そこで、私も新たな視点から森林減少を食い止めるために取り組めることはないだろうかと考え、自然の大 切さや自然が私たちにもたらす恩恵を他者に伝えたい、また、プロダクトも消費者も共に成⻑できる新しい体 験価値を生み出す UX デザインを完成させたい、と考えるようになった。
「プレゼント」というのは、人類史において、非常に大きなテーマであり、最も身近でエモーショナルな行為である。プレゼントという人と人に最も身近でエ モーショナルな行為を改めて分析し、プレゼント UX をデザインすることを目的にする。そして、プレゼントの対象にするのはコスメプロダクツである。コスメプロダクツは自分自身に購入するケースが多い現状にあるが、クライアントに「誰かのプレゼント」として購入してもらうことを想定するコスメ、という新しい視点 のコスメを開発することにより、さらに新しい体験価値が生まれると考える。
1 調査研究
既存のプレゼント事例のストーリーを可視化、自然をテーマとしたコスメプロダクツの事例収集を先行事 例とし、その形式と内容を分析し、より新しい体験価値が生まれるようなコスメプロダクツを目指したい。
2 作品制作
作品として、実際に Web サイトを立ち上げ、物販販売ができるようにしたいと考える。
手順1)マーケット調査やプロダクトの企画構想
手順2)企業ステートメント、企業訪問
手順3)販売促進計画、お客様とのタッチポイントのデザイン製作
手順4)プロトモデル製作
手順5)広告宣伝・ホームページ作成
自身が独自ブランドとして、コスメプロダクツにプレゼントとしてのユーザー体験を「花、植物」をモチーフにデザインすることで、強いインパクトを与えられると考えており、プレゼント行為自体の新たなスト ーリーを生み出し、商品そのもののデザインが豊かになると考える。そして、私の研究と成果が、地域貢献 にも繋がっていくよう、研究の成果を見出す。
九鬼周造氏による「いきの構造」
1. 日本的美意識を哲学的に捉えた先駆的な試み
九鬼は「いき」を単なる感覚や俗語としてではなく、文化的・歴史的・形而上学的な観点から整理し、哲学的な対象として分析した。これは当時の日本では珍しく、西洋哲学の方法論(カントやハイデガー的な思考)を用いて日本独自の美の概念を探求した点が画期的である。
2. 「いき」の三要素:意気、媚態、諦め
| 意気(いき) | 品と誇りを持った態度 |
| 媚態(びたい) | 異性を意識した魅力 |
| 諦め(あきらめ) | 運命を受け入れる内面的な潔さ |
これらをもって「いき」という曖昧な美的感覚を定義づけた点が、九鬼の哲学的力量を感じさせる。
3. 西洋哲学との対話と差異の提示
九鬼は、西洋の「美」との違いを明確に意識していて、「いき」は合理性よりも情緒や空気感、関係性の中に生まれるものであると説いている。これは日本文化における「間」や「無常観」とも通じ、彼の国民文化論的な関心が見て取れる。
本文中の「軽微な平衡破却」分かりやすい解説>https://note.com/tamauzura/n/n84cbe5b72f71
中沢新一氏による芸術人類学
基礎:
対称性人類学(比較的新しい人類学のアプローチであり、人の心の働きを探求するための新しい方法)
目指すもの:
①心の働きのおおもとの部分に対称性(論理的矛盾を飲み込みながら全体的な作動を行うこと)とよばれる知性の働きを捉えることによって、宗教、経済、科学、芸術にいたるまでの広大な領域でおこっている心の活動を一貫した視点から再編成しなおす
②新しい認識が新しい生き方の創出に結びついていけるような現実の中でも効力を発揮出来る実践的なサイエンスになること
芸術:芸術家個人の幻想を越えた巨視的なビジョン
経済:贈与論的思考の復活
宗教:宗教をこえた宗教への飛躍の模索
自分の研究を見つめ直しGW
1.最終成果物の変化
以前は実際に通信販売ができるような形にWebを制作(CADも使用)のみであったが、ディスプレイデザインも含めたい
最終成果物
・プロダクト(コスメスタンド、コスメツール)
・Web(オンライン)
・ポスター🆕(オフライン)
・ディスプレイデザイン🆕(オフライン)
オンラインとオフラインでそれぞれプレゼントUXを練る
2.Web慣れるための練習
3.文庫本入手
・誘惑する文化人類学(著:田中雅一)
・芸術人類学(著:中沢新一)
そもそも、メイクをする理由とは?
❶心理的な効果を求める場合(外見をよく見せたい、自信を持ちたいetc...)
❷外的効果を求める場合(紫外線からお肌を守りたいetc...)
なぜ女性の方がメイクをする割合がおおきいのだろう?
参考文献:https://note.com/go_yo/n/nc2e244a8513b
→江戸時代初頭までは男女ともに化粧をしていた。しかし、明治時代に男性の役割(兵士として育成)、女性の役割(明確に家事や育児をするという役割)を割り当てられる過程によって、男性は兵士として外見を取り繕うことが徐々に減っていき化粧をしなくなり、女性は家事や育児をするためには男性を結婚しなければならず、外見美を求めてるため、化粧の習慣が残り、いまだに化粧をするという習慣が植えついたのだろう。
自分的素敵エピ>>[https://www.instagram.com/p/DIqsjaESSUd/?igsh=MWNmYnBvZmtuY3Znag==]
SDGs WASH:国連が定める17の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいるように見えて、実態が伴っていないビジネスのことを揶揄する言葉。
ロランバルトによる記号学:https://kotento.com/2017/08/17/post-296/
ソシュールの記号概念と聴き手の立場(著:成城大学 末永朱胤 )
:https://www.seijo.ac.jp/graduate/gslit/orig/journal/europe/pdf/seur-30-05.pdf
人類学:ヒトの生物的な側面(形質人類学)と文化的な側面(文化人類学)を総合的に研究する学問
人類学の分野---
形質人類学:遺伝子、進化、骨格など、人間の生物的な側面を研究。
文化人類学:言語、文化、社会、宗教など、人間の文化的な側面を研究。
考古学:過去の社会や文化を、遺跡や遺物を通して研究。
言語人類学:言語の構造、社会における役割、文化との関係などを研究します。
人類学の方法:フィールドワーク、観察、インタビュー、データ分析など、多岐にわたる方法を用いて研究を行う。
人類学の重要性:人類の多様性を理解することは、他者への理解を深め、共存を促すことにつながる。また、現代社会の様々な問題(貧困、紛争、環境問題など)を解決するための手がかりを見つけることも可能。