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井上貢一 の変更点


#author("2024-04-08T18:19:40+09:00;2024-04-08T16:56:45+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
#author("2024-04-10T13:03:46+09:00;2024-04-08T16:56:45+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
//*第14回 総括
// 話題参照:FD研修会2023
//https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?note/FD%E7%A0%94%E4%BF%AE%E4%BC%9A2023

*第1回 ガイダンス
***井上 貢一|ソーシャルデザイン学科
2024.04.08
~

***AIと社会 第1回 コメント投稿
https://forms.gle/BtP4iA1iXef45zFT8 ← &color(red){''Click!''};

受講生の方の受講環境、各種ツールの利用経験についてお尋ねするとともに、以下の設問を設けていますので、コメントをお願いします。
 あなたの身近にあるAI について、 その名称、機能を概説するとともに、
 それに対してあなたが感じていることを200字程度で語って下さい。
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**科目概要
//#qrcode(https://vision.ip.kyusan-u.ac.jp/aixsociety/,center,40%)
//~
//~

当科目は、複数の学部の専任教員と外部講師の方とのコラボレーションによって実施されます。授業回によって講師・実施形態が異なりますので、この''サイトのアドレスをブックマーク''するとともに、事前に''トップページの「お知らせ」を必ず確認するよう''お願いします。

https://vision.ip.kyusan-u.ac.jp/aixsociety/


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***本演習の主旨と展開 及び 授業実施・評価方法について
> __[[シラバス>SYLLABUS]]__
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***担当者紹介
> __[[STAFF]]__
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***オンライン環境・ツールに関する参考情報
-__[[KIND Wi-Fi 接続方法>https://www.cnc.kyusan-u.ac.jp/user-guide/kind-wifi.php]]__
-Office 365
--ログイン > https://portal.office.com/
 k 学籍番号 @st.kyusan-u.ac.jp  で「九産大組織」にログイン
 ID, PW は K'sLife と同じ
-専任教員のメールについて
--xxxxxxxx@ip.kyusan-u.ac.jp(通常業務用)
--xxxxxxxx@mail.kyusan-u.ac.jp(Teams 他 Office365関連業務用 )
//-__[[Zoomについて(担当教員サイト)>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?Zoom]]__
//-__[[授業動画の視聴方法|Panopto・Moodle(総合情報基盤センター)>https://www.cnc.kyusan-u.ac.jp/pdf/service/service2/panomoodle_st.pdf]]__
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**大学での学びについて
大学は「学問」(研究)の場です。これまでの「お勉強」の延長と考えてしまうと様々な勘違いから、その魅力を十分に堪能することができなくなってしまいます。入学と同時に学びの意識を変えましょう。
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***学びのスタンス
-大学では「生徒」ではなく「学生」と呼ばれます。また、4年後の3月に挙行されるのは「卒業式」ではなく「学位授与式」です。

-大学での学びには「学修」という言葉が使われています(大学設置基準)。「学習」と「学修」は違います。「学習」は「学問を習う」、「学修」は「学問を修める」ことで「授業だけでなく事前の準備、事後などを自ら行うことにより、深く学問を理解し身につけること」を意味します。

-大学の起源は古代にまで遡ります。それは、例えて言えば「知的好奇心旺盛なオタクの集まる場所」でした。みなさんがこれまで過ごしてきた「学校」は、複雑な社会への「適応訓練」が必要となった近代以降のものなので、根本的に質の異なるものだと考えることを推奨します。

-小>中>高>大>就職 というパイプラインをイメージしていると、本来の大学の価値を享受しないまま卒業することになります。

-昨今の風潮として、授業が「時間単位の商品」に例えられることがありますが、「授業は商品、学生はお客様」という発想は、あなたを単なる「消費者」にしてしまいます。「授業はコモンズ、学生は共同研究者」というスタンスで取り組むことを推奨します。

参考:__[[大学での学び>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%AD%A6%E3%81%B3]] > 学びのスタンス__
~

***すべてのモノ・コトに疑問を持つこと
-常識を疑ってください。言葉というものは、知らず知らずのうちにあなたの思考を洗脳しています。
 常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
 Common sense is the collection of prejudices acquired by age 18.
 Albert Einstein 1879 - 1955

-教科書的な「お勉強」の最大の落とし穴・・それは「そこに書かれていないこと」が明記されていない、すなわち「非掲載リスト」が存在しないことです。''視点をメタレベルに置かないとこの事実には気づきません。''
CENTER:
'''&small(高校数学の教科書に「楕円の周の長さ」の公式は載っていない);'''
|28|25|20|28|c
|円の半径|円周の長さ|円の面積|方程式|
| &mathjax(r); | &mathjax(2πr);| &mathjax(πr^2); | &mathjax(x^2 + y^2 = r^2); |
|楕円の長径・短径|楕円の周の長さ|楕円の面積|楕円の方程式|
| &mathjax(a); , &mathjax(b); | [[?>Google:楕円 周の長さ]]| &mathjax(πab); |&mathjax(\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2}  = 1);|

-参考:[[大学の歴史>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2]]
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***学問の体系
-学問を体系的に把握して下さい。
[[Wikipedia:学問の一覧]]
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**AI活用の現状

***演習・実習における AIの活用事例
//アイデア出し、作品制作、コーディングの支援に活用
-研究プロジェクトにおけるアイデア出し、企画書のタタキ案づくり
-作品制作における制作支援(すでに様々なアプリに AIが含まれる)
-Web系、データサイエンス系授業におけるコーディング支援
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***私が利用しているツール
-認識系AI:
--Google 他のWebアプリ(音声認識、画像認識>文字列抽出など)
--Python:https://www.python.org/
---機械学習ライブラリ scikit-learn:https://scikit-learn.org/
---開発環境:https://colab.research.google.com
--ml5.js:https://ml5js.org/
-生成系AI:
--ChatGPT:https://openai.com/blog/chatgpt/
---LINE AIチャットくん(LINEに組み込まれたチャットボット)
---[[Blender ChatGPT>Google:Blender ChatGPT]](3DCGソフトのプラグイン)
--Gemini:https://gemini.google.com/app
--Stable Diffusion:https://stability.ai/
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**社会とは何か
人類の30万年を俯瞰して、AIが台頭する未来をイメージします。
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#image(Fig.png,right,30%)
***人類と社会
-__[[人類史上のいくつかの段階>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%85%B1%E6%9C%89%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2]]__
-__[[人類は生物世界における異端児である>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?HomoSapiens]]__
-__[[多様性・相対性>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7]]__
-視点の相対化(Reframing)について
説明用資料:[[categorize.blend.zip>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?plugin=attach&pcmd=open&file=categorize.blend.zip&refer=images]]
-__[[ソーシャルデザイン>https://design.kyusan-u.ac.jp/OpenSquareJP/?SocialDesign]]__

#clear
~

***AI がもたらす情報環境の変化
//AI の登場で何が変わるのか・何が問題なのか

-情報革命はかつて何度もあった
&small(言語(自然発生)、文字(以後すべて恣意的)、活版印刷、写真、電子計算機・・);

-新たな技術の登場が、それ以前の技術職を奪うのは歴史の必然
&small(写真術の登場は肖像画家から仕事を奪ったが、その後肖像画家の多くが写真館を開業);

-新たな社会問題の出現?
&small(人間・社会の側の意識改革によって、問題が問題でなくなることもある);
--フェイク?・・「嘘」は、言語(共同幻想)の誕生とともにある
--著作権侵害?・・情報を「囲い込んで所有する」発想自体に無理がある
&small(この考え方は、人から学ぶ(まねぶ)意欲、創造する意欲を奪っている);
--機密情報の流出?・・ そもそも機密にする必要があるのか?


-最大の問題は、我々自身の AI(AGI・ASI)に対する__[[関心度の低さ>Google:生成系AI 活用率 日本]]__
//--危機感を感じている人とそうでない人に大きな格差が生じることは必至
&small(2022年11月からすでに1年4ヶ月。我々の現状は危機的);
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***学びのスタイルの多様化
工業社会に適応したスタイルからの脱却

| |__[[プロイセン型>Google:プロイセン 教育 日本]]__|プロジェクト型|セッション型|h
|''担当教員''|毎回固定|都度流動|不要> 座長|
|''役割''|教える|アドバイスする|コーディネート|
|''学びの型''|暗記型|探究型|共有型|
|''教科書''|標準教科書|資料配布|個々が持ち寄る|
|''実施形態''|科目別|科目融合|テーマ別|
|''評価手法''|期末試験等|成果報告|パネルと意見交換|
|''評価方法''|個別評価|講評(公評)|%%評価%% > 共感|
|''授業後''|完結・終了|完了>解散|随時更新|
&scale(70){竹内薫 「わが子を AI の奴隷にしないために」を参考に筆者が妄想};
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**人間とAIの棲み分け
人間も社会も動的な''「定常開放系」''。内部と外部の境界は目に見えるような明確なものではありません。AIは脳をモデルにしていますが、人間は脳だけで考えているわけではなく(そもそも「脳」は言葉によって存在喚起された概念であって実体ではない)、その思考には、全ての細胞、そしてそこを出入りする''物質・エネルギー・情報''が関与しています。

一方 AIは「孤立系・ 閉鎖系」として存在していて、電源のON/OFF、静的な情報保存、部品単位の交換ができます。身体性を伴わないAIは、所詮機械であって、「自ら学ぶ動機」が生まれることはありません(多分)。

''先人の「真似」をしたい''という動機からはじまるのが「学び」の本質であるとすれば、人がやりたくないことを任せるべく登場したAIは、歓迎すべきツールではないかと思います。__[[学修者本位の教育>Google:学修者本位の教育]]__を推進するのであれば、学びの中での人間と AIとの「棲み分け」と「協働」の検討が求められていると思います。

//-学ぶこと自体が楽しいのであれば、言われなくても __AI は使わない__ 
//-興味はないけど対応する必要がある場合は__ AI を活用する__
//-AIに仕事をさせること(エンジニアリング)が楽しいなら __AIを開発する__

-問題(Question)を解くのは AIの仕事
-問題(Problem)に気づき、それを共有し、対応するのが人間の営み
~

 Fall in love with the problem, not the solution Google, 2019
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''ついでに言うと''
-一般的・常識的回答(出現確率の高い言葉の連鎖)を期待するなら AI
 ひながなを [ 漢字に変換する ]、ひらがなで [ 書く ]
-斬新なアイデア(出現確率の低い言葉の組合せ)は「おバカな人間」
 ひらがなを [ 洗う ]、ひらがなで [ 滑る ]
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**コメントの投稿について
出席確認を兼ねて、以下のフォームから投稿をお願いします。

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***AIと社会 第1回 コメント投稿
https://forms.gle/BtP4iA1iXef45zFT8 ← &color(red){''Click!''};

受講生の方の受講環境、各種ツールの利用経験についてお尋ねするとともに、以下の設問を設けていますので、コメントをお願いします。
 あなたの身近にあるAI について、 その名称、機能を概説するとともに、
 それに対してあなたが感じていることを200字程度で語って下さい。
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