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加藤大地/情報デザイン の変更点


#author("2024-07-17T15:19:06+09:00;2024-07-17T15:17:59+09:00","default:art-gs","art-gs")
#author("2024-09-04T17:38:46+09:00;2024-07-17T15:17:59+09:00","default:art-gs","art-gs")
*くもりのインタラクション
***デジタルにおけるくもりの表現
//#image(kumori_mv02.jpg)
#slider(center,100%,fade,3000,2000,kumori_mv02.jpg,kumori_mv01.jpg,kumori_mv03.jpg,kumori_mv05.jpg,kumori_mv04.jpg,kumori_mv06.jpg,kumori_mv07.jpg)
造形表現特定演習(情報デザイン 前半)
デザイン領域 加藤大地


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***背景・目的
 太陽から発せられた光は、宇宙塵や雨、霧、砂塵などの大気の層を通り、やがて私たちの目に届く。時間、場所、気候などの条件によって異なる一回性のそれらによって散乱した光は、私たちに多様な色彩を見せ、私たちが光や色に関する豊富な言語表現を持つこともそれが一因なのではないだろうか。日本語において、それらによって観測する対象がはっきり見えなくなる現象は「くもり」や「かすみ」と呼ばれ、さらに「ぼんやり」「ほんのり」「もやもや」などその現象を形容する言葉も豊富に見られる。また、日本の浮世絵や水墨画にも「くもり」や「かすみ」の表現があり、日本人にとっては馴染み深い現象だったのではないだろうか。
 太陽から発せられた光は、宇宙塵や雨、霧、砂塵などの大気の層を通り、やがて私たちの目に届く。時間、場所、気候などの条件によって異なる一回性のそれらによって散乱した光は私たちに多様な色彩を見せ、私たちが光や色に関する豊富な言語表現を持つこともそれが一因なのではないだろうか。日本語において、それらによって観測する対象がはっきり見えなくなる現象は「くもり」や「かすみ」と呼ばれ、さらに「ぼんやり」「ほんのり」「もやもや」などその現象を形容する言葉も豊富に見られる。また、日本の浮世絵や水墨画にも「くもり」や「かすみ」の表現があり、日本人にとっては馴染み深い現象だったのではないだろうか。
 デジタル化が進む近年、あらゆる物事の再現が可能になり合理化や効率化が進むなか、私たちが一回性の物事に目を向ける機会は減っていると感じる。私は、様々な言葉や表現を生んだ一回性の「くもり」の現象をデジタル表現に組み込みたいと考えた。そこで、本プロジェクトではデジタル表現と「くもり」を掛け合わせたインタラクティブアートの製作を行う。
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***作品
+''__[[あなた色々くもり>https://editor.p5js.org/katotaichii/sketches/zsGgCBzSO]]__''
--制作ツール:p5js
--使用方法 
※ウェブカメラを使用します。
---画面左上の再生ボタンを押します。
---画面右側にウェブカメラの映像が表示されます。
---マウスポインターを映像上に置き、映像内で動かすと色が変わります。
---マウスをスクロールすると曇り具合が変化します。
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+&color(black){''カメラのぼけによるくもりの表現''};
映像
#youtube(7M689yvnCsw)
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+''__[[くもりの記録>https://www.youtube.com/playlist?list=PLZgmA0NH4Dl62HI-HYs5qcykwk4TcXfyA]]__''
Youtube プレイリストより
|32|2|32|2|32|c
|#youtube(rQ7iLLaKO58,autoplay,loop)||#youtube(UWtfPpDlWoQ,autoplay,loop)||#youtube(yWeWjXQEEys,autoplay,loop)|
#spacer( ,0.3rem)
|32|2|32|2|32|c
|#youtube(OabU8tqec40,autoplay,loop)||#youtube(GeWtTTa-o9g,autoplay,loop)||#youtube(JccOc8_y0d8,autoplay,loop)|
#spacer( ,0.3rem)
|32|2|32|2|32|c
|#youtube(CMYnWGq4ABk,autoplay,loop)||#youtube(K_O7v8TpTeg,autoplay,loop)||#youtube(eTiBJzFcRxw,autoplay,loop)|
#spacer( ,0.3rem)
|32|2|32|2|32|c
|#youtube(NaMj5Hg6iNA,autoplay,loop)||#youtube(MKr3Vl7gDgw,autoplay,loop)||#youtube(Zj_qjAsDAv4,autoplay,loop)|
#spacer( ,0.3rem)
|32|2|32|2|32|c
|#youtube(2zBb7NiFSM0,autoplay,loop)||#youtube(Q_XQkJ3Jv6s,autoplay,loop)||#youtube(CHE8Od0cgQI,autoplay,loop)|

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***方法
+p5jsを使用しウェブカメラから取り込んだ映像に透明のフィルターをかけた。
+カメラの焦点を近くし、遠くをぼけさせることでくもりを表現した。
+くもりの現象を撮影した。

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***スケジュール
04/16:情報集め、関連作品調査
04/23:テーマ決め
04/30:映像記録、製作
05/07:映像記録、製作
05/14:映像記録、製作
05/21:発表
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#hr
CENTER:''進捗記録''
#hr
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**2024.05.14
***p5js
__[[ウェブカメ反転と白いフィルター>https://editor.p5js.org/katotaichii/sketches/zsGgCBzSO]]__
~
***メインビジュアルの画像
|32|2|32|2|32|c
|#image(kumori_mv01.jpg)||#image(kumori_mv03.jpg)||#image(kumori_mv04.jpg)|
|#image(kumori_mv05.jpg)||#image(kumori_mv06.jpg)||#image(kumori_mv02.jpg)|
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障子
#image(kumori_mv07.jpg)
|#youtube(CHE8Od0cgQI?si=UpjrPIbK7GYU0GEe)|
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**2024.05.07
__[[鏡になっているもの(参考作品)>https://editor.p5js.org/katotaichii/sketches/VRgbPzHRI]]__
__[[モザイク>https://editor.p5js.org/haschdl/sketches/k9auULM3r]]___
__[[鏡とモザイク>https://editor.p5js.org/jackbdu/sketches/LX-T4WEdp]]__
__[[勉強中のもの>https://editor.p5js.org/katotaichii/sketches/IJqiYDeZl]]__
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**2024.04.30
__[[参考作品>https://editor.p5js.org/ttidwell24/sketches/q6on3p4oy]]__
__[[勉強中のもの>https://editor.p5js.org/katotaichii/sketches/IJqiYDeZl]]__
-その時の湿度と画面上のくもりの濃さを関連させたい
-距離や位置によって色が変わるようにしたい
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記録動画
|#YouTube(Q_XQkJ3Jv6s)|
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**2024.04.13
***「くもり」について
-くもる【曇る】
 ❶(何かに遮られて)陽光や月光が下界に届かない状態 になる(である)。
 ❷ 膜がかかったようになり、透明なものがはっきり見通せ(輝いていたものの光が見え)なくなる。
 ❸ 心や顔つきが晴ればれしないで暗くなる。
 ❹ 不当な欲望に支配されたり 金銭・麻薬などに麻痺したりなどして、精神状態が正常に機能しない状態に在る。
-くもり【曇(り)】
 ❶ 曇っている こと(状態)。
新明解国語辞典第七版より
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-ゲーテ『色彩論』における「トリューべ(trübe)」(くもり)
--色彩の根本的な生成の源、媒体
--「気体」「液体」「個体」の段階
--大気の層
---靄(もや)、蒸気、煙、砂、塵、霧、雲、雪、雨、など
--生命から物質に至る、あらゆる透明な(わずかに透けて見える不透明性なものも含む)媒質
---葉、クラゲ、ガラス
-谷崎潤一郎『陰翳礼讃』における「陰影」について表現
--「薄暗さ」「ほの暗さ」「暗がり」「濁(にご)り」「翳(かげ)り」「曇り」「薄明かり」「明暗」など
--「ぽうっと」「ぼんやり」「ほんのり」「もやもやと」「朦朧(もうろう)たる」
--「滲(にじ)み」「鈍い」「沈んだ」「どんよりとした」
参考:向井周太郎, 2009, デザイン学,武蔵野美術大学出版
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***ゲーテと谷崎の共通点

> それらの情況は ー 日本文化の特質を示す固有の情況であるにしてもー すべて、ゲーテの「くもり」のなかに包容される現象です。谷崎は決して色彩論を展開しようとしたわけではありませんが、谷崎の「陰翳」を介して生成する多様な現象へのまなざしと実に直感的な現象の記述とは、その観察と表現の豊かさにおいて、東のゲーテにも喩えることができるのではないかと思われます。
<向井周太郎, 2009, デザイン学,武蔵野美術大学出版より
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>  ゲーテは現象の微妙な機微やパターンを感じ取るという点において、人並外れた感性を有していた。パラスマや谷崎もまた同様に鋭い観察眼をもち、それを端的かつ美的な言語表現に昇華する術を持っていた。
<三好賢聖, 2022, 動きそのもののデザイン,ビー・エヌ・エヌ出版より
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記録動画
|49|2|49|c
|#YouTube(rQ7iLLaKO58)| |#YouTube(yWeWjXQEEys)|
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|49|2|49|c
|#YouTube(JccOc8_y0d8)| |#YouTube(NaMj5Hg6iNA)|
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***アウトプット
-様々な「くもり」の映像記録
-「くもり」をテーマとしたインタラクティブアート(勉強します...)
~

**2024.04.16

***キーワード
-詩的
-補色残像
-パレイドリア
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***関連作品
-__[[詩的好奇心>https://poeticcuriosity.com/smp-gallery-%e3%82%aa%e3%83%b3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%97%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3/]]__
--スタジオ・ポエティック・キュリオシティ
--詩的な想像に形を与えるようなデザインとものづくりを追究している
--詩的な関連
---谷崎潤一郎『陰影礼賛』
---ユハニ・パスマラ 「ドアノブは建築との握手」
---ゲーテの自然科学
~
-__[[電磁波の可視化・可聴化>https://research.rhizomatiks.com/s/works/sensing_streams/]]__
--坂本龍一 × 真鍋大度
~

-__[[映画『メッセージ』>https://www.google.com/search?sca_esv=92e505cd05666155&sca_upv=1&rlz=1C5CHFA_enJP1077JP1082&q=%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%80%E6%98%A0%E7%94%BB&uds=AMwkrPuuhztSDa__4CbZuT5KNtb1-5RWF5y8VGe5XsUnwQyH6SsF6IpJcnOdE84M-eIwNdejQL0dKJF7dGXFRl4t5NAYvQPj-UMZaeIrBs26zs6lVdkA-1JAoTpneV6GN-CZ-fmtitvuwtF4zRkfen2btq5mzU2PseAQVq4DEuid7wDaSOjKyZrFuC3pyTVxSlHN-xUITHuYpK0fPd0U0525el3nITmk4uERXo68nCYmf2FxCAbsyisRV-e-iskbTnd32MuJ5TiES7_I7UUTOlDhfZNTL-SlWF_MGTVQU2ohj-vGVHypir_yLQMAD8TQu8WAC6KE5y6-&udm=2&prmd=ivnsmbtz&sa=X&ved=2ahUKEwjT85jgi8SFAxXfbvUHHZjHBEwQtKgLegQIFhAB&biw=2560&bih=1319&dpr=1]]__
--言語による思考、世界の捉え方の違い
--過去・現在・未来が同時に存在している
~
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