博士前期課程 写真・映像領域 百瀬 研究室
写真表現における「存在と距離」について
撮影した作品を鑑賞している中で、目の前の存在が、近くに居るのに遠く感じたり、遠くに居るのに近くに感じたり、不思議な感覚を覚える事があった。
その要因のひとつが「存在との距離」である。
距離には、他者との間に生じる物理的な距離と、感情や環境、属性などによって生じる、目には見えない距離が存在する。
距離は、同じ対象でも環境や関係性により変化する。
また、存在も直接的なものだけではなく、関係する物や気配からも感じる事ができる。
そうした目には見えない存在や距離は、写真に記録することにより物理的に感じる事が出来るのではないかと考える。
撮影する環境、対象、視点、自身により、どのように距離が変化するのか。
出来事の記録と共に、他者との距離と関係性、他者の存在について、写真を通じて考察する。
そして、「そこに在るがままの人の姿」とは何か、写真を通じて探求する。
2018年11月「人間空間」個展 (art space tetra)
2020年6月「Stayhome&Healthy写真展」(福岡アジア美術館)
2020年12月「島展 めぐりめぐる」(福岡市美術館)
2021年6月「島展」(福岡アジア美術館)
2022年1月「境界の狭間で」(福岡アジア美術館)
2022年3月「九州産業大学 芸術学部写真・映像メディア学科 写真専攻 卒業制作 選抜展」(キヤノンオープンギャラリー2)
2022年 九州産業大学芸術学部卒業制作 優秀賞