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陳芸哲/デザイン総合研究 のバックアップ(No.6)


デザイン総合研究

陳芸哲





第1章 序論

1.1 研究背景

近年、ペット文化の発展とともに、犬や猫以外の特殊なペットを飼育する若者が増えている。特に日本と中国では、爬虫類・両生類・亀類などのペットが少しずつ注目されており、関連グッズ市場やオンラインコミュニティも拡大している。また、SNSの発展によって、このようなペット文化を知る人も増えている。

犬や猫と比べると、これらのペットは飼育方法がより特殊である。例えば、種類によって必要な温度や湿度が異なり、環境管理が不十分だと健康に影響を与える可能性がある。また、犬や猫のように病気の状態が分かりやすくないため、飼育者が問題に気づきにくい。特に初心者にとっては、飼育知識を学び、長期間管理を続けることが難しい場合がある。

現在、市場には多くのペット管理Appが存在しているが、その多くは犬や猫向けであり、散歩記録や給餌リマインドなどの機能が中心となっている。一方で、爬虫類・両生類・亀類向けのAppはまだ少なく、健康記録、環境モニタリング、コミュニティ機能などを総合的に持つサービスは少ない。また、UI/UXデザインの分野でも、エキゾチックアニマル飼育者のニーズに関する研究はまだ多くない。

さらに近年は、IoT技術やスマートデバイスの発展によって、温湿度センサーやカメラ機能をモバイルAppと連携できるようになってきた。これにより、特殊なペット管理に新しい可能性が生まれている。しかし、現在の製品はハードウェア中心のものが多く、UI設計やユーザー体験、情報の可視化については十分に研究されていない。

以上の背景から、本研究では爬虫類・両生類・亀類を対象として、UI/UXデザインの視点から、エキゾチックアニマル飼育者に適したAppデザインを研究し、デジタルUIと実際の飼育環境の関係について検討する。

1.2 研究目的

本研究は、爬虫類・両生類・亀類などの特殊なペットを飼育するユーザーを対象とし、日常管理、健康モニタリング、ユーザー同士の交流などのニーズをもとに、エキゾチックアニマル向けモバイルAppのUI/UXデザインを提案することを目的とする。また、環境モニタリング装置との連携方法についても研究する。

本研究の主な目的は以下の通りである。

第一に、アンケート調査とインタビューを通して、エキゾチックアニマル飼育者が日常の飼育で抱えている問題を明らかにする。例えば、環境管理の難しさ、病気の判断の難しさ、情報の分散、交流の場の不足などである。

第二に、既存のペット管理Appを分析し、UI設計、機能構造、ユーザー体験の特徴を整理する。また、それらがエキゾチックアニマルユーザーに適しているかを考察する。

第三に、ユーザーのニーズをもとに、健康記録、温湿度モニタリング、異常通知、コミュニティ機能、病院検索などを含むUI構造を設計し、プロトタイプを制作して検証を行う。

第四に、温湿度センサーや水槽型装置とモバイルUIを組み合わせ、環境データの可視化方法や、実体装置とデジタルUIの連携方法について研究する。

第五に、本研究を通して、特殊なペット分野に適したUI/UXデザインの考え方を整理し、今後の関連Appやスマートペット機器の設計に参考となることを目指す。

また、本研究では機能面だけではなく、初心者でも理解しやすい画面設計を目指し、長期間利用した際の使いやすさや利便性の向上についても重視する。