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HSPの情報デザイン
概要
これは何?
インフォグラフィックスを活用したモーショングラフィックスによるHSP(エイチエスピー)の情報デザイン
動的なコンテンツを駆使し、SNS・WEBサイトでHSPの情報発信を行う
はじめに
HSP(Highly Sensitive Person)とは、環境感受性が強く敏感な気質をもった⼈のことを指す。HSPは感受性の高さから、光・⾳・⾹りなどの外的な刺激に敏感で、他人の気持ちに共感しやすい、些細なことで疲れやすい、物事を深く考えるといった特徴が挙げられ、近年の日本では「繊細さん」や「敏感さん」という愛称で知られるようになっている。
背景と目的
背景
- 書籍がメディアに取り上げられ、2020年頃からHSPが広く知られるようになった
- 一方で、情報の氾濫により誤った理解や偏った認識が広がる事態も発生した
- HSPに対するネガティブな印象の定着が懸念されている
目的
- HSPの正しい基礎知識を整理
- ネガティブなイメージの転換
- 特性をポジティブに捉えられるような情報発信を行う
調査
(1)SNSでのHSP
(2)学術的なHSP
(3)心理学のHSPと世間のズレ
(4)調査結果
(1)SNSでのHSP
- 出典等の記載がない
- 「生きづらさ」の多用
- 学術的な説明が少ない
- HSP診断またはHSP尺度の信頼性・正確性が不明であるのにもかかわらず自己判断を促している
- ビジネス目的で使用されている
- 過激な言葉を使用し、関心を引こうとしている
- 精神病や発達障害と混同して扱われている
(2)学術的なHSP
- HSP=「環境感受性が高い人」たちのラベル
- 感受性は誰もが持っている
- ポジティブな環境・ネガティブな環境のどちらからも影響を受けるニュートラルな特性である
- HSP尺度は邦訳・日本人向けに修正された尺度が2016年に更新され、今も研究が続けられている
- HSP尺度は、感受性の高さを測定するために作成された
- 学術上では、HSPと非HSPを二分化すること・呼ぶことはない
(3)心理学のHSPと世間のズレ
- HSPは障害ではない
- HSP尺度の情報は現在も更新され続けている
- HSPは診断するものではない
- HSP・非HSPの境界線はない
- HSP=「生きづらい」ではない
(4)調査結果
- SNSでは「生きづらさ」に焦点を当て発信されているため、「繊細さ」「敏感さ」についての学術的な説明が十分ではない
- よってHSP=「生きづらい」のイメージが定着している
- 情報が更新されていない、情報の悪循環
- 「生きづらさ」を利用した悪徳ビジネスが横行している
コンセプト
- 動的なインフォグラフィックス表現を採用し、情報を視覚的に可視化する
- ビジュアルを効果的に使用し、印象に残りやすく体系的なコンテンツによる情報発信を目指す
- 柔らかで親しみやすいキャラクターのイラストレーションを活用
- 特性を「個性」と捉え、自己愛を深めるきっかけづくりを行う
- 効果的な情報を発信のため、WEBやSNSを積極的に活用する
成果物の仕様
HSP基礎知識編
- 学術的な研究や専門家の知見に基づいた基礎知識を提供する。
- 動的なインフォグラフィック、グラフィックを効果的に活用する。
01.HSPってナニ?
- HSPの学術的な説明
- HSPの学術的な位置付け
- HSPが持つ特性
02.HSP診断の誤解
- HSP尺度について、提唱者について
- HSP尺度が学術的にどのように扱われているか
- SNS上のHSP診断の不正確さについて
03.学術的なHSPのズレ
- ◯◯型HSPの誤認について
- うつ病との混合について
- SNS情報の脆弱性への警鐘
[ナレーションPDF]
GoogleドキュメントHSP基礎知識編 内容(改訂版)
似顔絵Instagram「◉◉」
個性として感受性を捉える目的として、個々が持っている感受性と似顔絵と共に共有するアカウントを作成。
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「◉◉」@kino__tch
似顔絵とアンテナを紹介するInstagramアカウント