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加藤大地/デザイン総合研究II のバックアップ(No.3)


デザイン総合研究II

デザイン領域 佐藤研究室 加藤大地

研究テーマ

生活用品の感性価値を高めるプロダクトデザインの研究

研究概要

人はプロダクトから五感などの感覚器官を通じてさまざまな心理的影響を受けている。特に視覚からの影響は大きく、プロダクトの形状に加え、色・素材・表面の質感(CMF)は、人に美しさや愛しさ、心地よさなどの感性価値をもたらしている。
プロダクトデザインは、品質や機能の向上、コンセプト表現など様々な効果があるが、本研究では主にプロダクトデザインが生活用品の感性価値を高める効果に着目し、特定の地域の文化や伝統、生活様式から生まれる感性、または地域性を問わない感性を手がかりにしたプロダクトデザインの研究を行う。





□□記録


2024.04.19


2024.04.12

感性とは

物事を心に深く感じ取るはたらき。感受性。
外界からの刺激を受け止める感覚的能力。
刺激→感性→感情

ドナルド・ノーマンの『エモーショナルデザイン』

日常生活の製品において、役立つこと・使いやすいこと以外に「人が情動を感じることが重要である」と説いた。
人の認知と情動における処理の3レベル
本能レベル(本能的デザイン)→第一印象
行動レベル(行動的デザイン)→製品の使用、経験に関わる
内省レベル(内省的デザイン)→意識と最高次レベルの感情、情動、認知


「本能的デザインがエモーショナルデザインに最も強く関係する。」
本能的デザイン=反応的デザイン
『エモーショナルデザインの実践』橋田規子 より



これまでの取組


電気ケトルの感性的研究要素

雑貨のデザインの感性的研究要素

運動共感(kinaesthetic empathy)

ある動きを観測した人が観測した動きを擬似的に感じるという知覚現象のこと。
風にたなびくカーテンを見て同じように風に吹かれたときの感覚を想起する。
「感じ覚え」のある動きや現象を見たとき、私たちの身体はそれに共鳴してしまう。
この「感じ覚え」の法則を解読することができれば、人工物のふるまいが人々の中に呼び起こす感覚についてより自覚的にデザインできるようになるかもしれない。
『動きそのもののデザイン』三好賢聖より

パレイドリア 現象

パレイドリア(英: Pareidolia)とは、心理現象の一種。視覚刺激や聴覚刺激を受けとり、普段からよく知ったパターンを本来そこに存在しないにもかかわらず心に思い浮かべる現象を指す。パレイドリア現象、パレイドリア効果ともいう。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

運動共感の起源:感情移入美学

(もしデザインの応用が可能であれば、、)
ロバート・フィッシャー (ドイツ人哲学者)
美学の分野において発展した「共感理論」の創設者
運動感覚についての言及(1873年博士論文)
ある物体や風景の美しさを感じるなかで、自分をその対象物に入れることでその対象物を感じる美的体験のことを指す。
動きのあるものも止まっていものどちらも対象物になりえる。
エモーションレス・エンパシー(動きのない共感)
目にしている物体は実際には静止しているものだが、仮にそれが動き出したとしたら、どのような動きを見せるかということを想像することで、その対象物を感じとるという方法。
入り込むというプロセス。



研究について


研究の領域

学際領域
対象が複合的な研究

研究のスタイル

野外科学

研究の分類

リサーチ・スルー・デザイン

デザインや観察を通じて生まれる発見を紡ぎ合わせ、新たな知識体系を作り出すという研究の形