大学院 博士前期課程|
デザインの成果は、空間・モノ・情報の「秩序」となって現れます。
秩序をつくるにはふたつ方法がある。 ひとつはエネルギーを使う方法、もうひとつは人を訓練する方法。 養老孟子 | 2008
資源のないこの国で大切にされてきたのは後者、すなわち「人を訓練する」ということです。だから例えば、「・・・の作り方」、「・・・の上手な活用法」などを視覚的に美しく映像化し、それを広く配信する・・といったことは、この国に本来の豊かさ取り戻すための立派な提案になり得ます。
モノを提供するのではなく、作り方や使い方といった情報を提供る・・・
モノを作るのではなく、モノ作りの夢を伝える・・・
それもデザイナーの役割であると考えます。
ごく普通に5W2Hで考えて計画してみて下さい。
5W2H | 作品に関して | 制作に関して | |
When | 時間情報 | 作品の時間尺 | 制作スケジュール |
Where | 空間情報 | 作品の空間サイズ | 制作場所・制作環境 |
Who | 主体 | 個人orチーム | 協力者等 |
What | これは何? | 取り組み内容を明確に | |
Why | それはなぜ? | 目的を明確に | |
How | どのように? | 作品のインターフェース | 制作方法 |
How much | いくら? | 必要経費 |
「論文」というのは、皆さんが思っているほど難しいものではありません。
また、その量も・・・・たった2ページでも、要件が整っていれば立派な論文になります。
おおよそ、以下のような流れで書きます(太字は特に重要)。
1) 表題(Title)
通常2~30文字で簡潔に記載します。必要に応じて副題(Subtitle)を添えます。
2) 要約(Abstract)
論文の内容全体をまとめたもの(論文の紹介などに利用されます)
3) 序/目的と背景(Introduction)
何を問題にするのか、何を解決したいのか、動機・目的を明確にするとともに、「ああすればこうなる」、「ああであればこうである」といった「仮説」を述べます。また「先行研究(これに関連してすでに知られていること)」についてもふれます。
4) 方法(Materials and Methods)
実験や調査の方法など、第三者が再検証できるように詳細に記述します。
5) 結果(Results)
実験や調査の結果、明らかになった事実を記載します。主観的な感想は含まれてはいけません。
6) 考察(Discussion)
結果をもとに、当初の「仮説」を検証します。ここには主観的な考えが含まれて構いません。
7) まとめ(Conclusion)
考察の結果として結論を書きます。
8) 謝辞(Acknowledgements)
実験に協力してくれた方、アドバイスをくれた方、また研究資金を提供してくれた方などへのお礼を書きます。
9) 引用文献(References)
本文中でふれた文献等について、著者、書名(雑誌名)、発行所、発行年、(記載箇所)を明記します。項目の順番は、学会等のルールに従います。
実際には、投稿する学会等によって、ルールや慣習がありますので、
それに即して整えることになります。
論文は、自分のために書くのではなく、読者のために書くものです。読者がこれを読んで「面白い」と感じることはとても重要で、また、疑問をもった読者が、自身で「検証」することができるよう、どんな方法で実験をしたのかについては、きちんと明記する必要があります。常に第三者の視点で読み返し、「正しく伝わる」文章になるよう心がけて下さい。