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井上貢一/デザイン総合研究 のバックアップ(No.2)


デザイン総合研究

大学院 博士前期課程|

受講生

研究室の取り組み

Web・CG・映像など電子媒体による情報のデザインに取り組んでいます。

Webに代表される電子媒体はこの数年で飛躍的に成長しています。そこにはこれまでのメディアにはないデザインの可能性があふれています。情報デザインにできることは何か。身近にある「情報」を「編集」あるいは「再編集」することで、世の中をもっと面白くすることはできないか。一緒に考えてくれる学生さんを求めています。

研究テーマについて

何を提案すべきか・・・

デザインの成果は、空間・モノ・情報の「秩序」となって現れます。

秩序をつくるにはふたつ方法がある。
ひとつはエネルギーを使う方法、もうひとつは人を訓練する方法。

養老孟子 | 2008

資源のないこの国で大切にされてきたのは後者、すなわち「人を訓練する」ということです。だから例えば、「・・・の作り方」、「・・・の上手な活用法」などを視覚的に美しく映像化し、それを広く配信する・・といったことは、この国に本来の豊かさ取り戻すための立派な提案になり得ます。
モノを提供するのではなく、作り方や使い方といった情報を提供る・・・
モノを作るのではなく、モノ作りの夢を伝える・・・
それもデザイナーの役割であると考えます。

研究を進めるにあたって

ごく普通に5W2Hで考えて計画してみて下さい。

5W2H作品に関して 制作に関して
When時間情報 作品の時間尺制作スケジュール 
Where空間情報 作品の空間サイズ制作場所・制作環境 
Who主体個人orチーム協力者等
Whatこれは何? 取り組み内容を明確に
Whyそれはなぜ? 目的を明確に
Howどのように? 作品のインターフェース制作方法
How muchいくら? 必要経費




論文について

「論文」というのは、皆さんが思っているほど難しいものではありません。
また、その量も・・・・たった2ページでも、要件が整っていれば立派な論文になります。

おおよそ、以下のような流れで書きます(太字は特に重要)。

1) 表題(Title)
 通常2~30文字で簡潔に記載します。必要に応じて副題(Subtitle)を添えます。
2) 要約(Abstract)
 論文の内容全体をまとめたもの(論文の紹介などに利用されます)
3) 序/目的と背景(Introduction) 
 何を問題にするのか、何を解決したいのか、動機・目的を明確にするとともに、「ああすればこうなる」、「ああであればこうである」といった「仮説」を述べます。また「先行研究(これに関連してすでに知られていること)」についてもふれます。
4) 方法(Materials and Methods)
 実験や調査の方法など、第三者が再検証できるように詳細に記述します。
5) 結果(Results)
 実験や調査の結果、明らかになった事実を記載します。主観的な感想は含まれてはいけません。
6) 考察(Discussion)
 結果をもとに、当初の「仮説」を検証します。ここには主観的な考えが含まれて構いません。
7) まとめ(Conclusion)
 考察の結果として結論を書きます。
8) 謝辞(Acknowledgements)
 実験に協力してくれた方、アドバイスをくれた方、また研究資金を提供してくれた方などへのお礼を書きます。
9) 引用文献(References)
 本文中でふれた文献等について、著者、書名(雑誌名)、発行所、発行年、(記載箇所)を明記します。項目の順番は、学会等のルールに従います。

実際には、投稿する学会等によって、ルールや慣習がありますので、
それに即して整えることになります。

論文は、自分のために書くのではなく、読者のために書くものです。読者がこれを読んで「面白い」と感じることはとても重要で、また、疑問をもった読者が、自身で「検証」することができるよう、どんな方法で実験をしたのかについては、きちんと明記する必要があります。常に第三者の視点で読み返し、「正しく伝わる」文章になるよう心がけて下さい。