九州産業大学 VI (Visual Identity) の刷新
背景
- 九州の総合大学
- 文理芸融合
- 伝統と先進性
- 視認性の改善
- ブランドイメージのズレを解消
目的
- 現代的で汎用性の高いロゴに刷新
- ブランドイメージの再構築
- favicon にしたときの視認性を向上
コンセプト
- 伝統と革新の融合 → 伝統は折り紙、革新は紙飛行機の形で表現
- 信頼 + チャレンジ精神の実現 → 三角形は建造物にも多く使用される図形であり「堅牢性」を表す。また、紙飛行機モチーフのシンボルマークは、手作りのものが空へ羽ばたくという上昇志向を表す。
- Noto Sans JP というフォントをロゴタイプに採用
- 画面でも紙面でも非常に読みやすく設計されており、あらゆるサイズでの可読性に優れている
- 無駄な装飾がなく、モダンで洗練された印象を与える
- 日本語だけでなく、英語・中国語・韓国語などと整合できるため、グローバルな大学の姿勢を反映
第13回 | プレゼン準備
シンボルマーク
- さらに隙間を調整
- パスを平行に
ロゴタイプ
- ロゴタイプのフォントを「Noto Sans JP」に統一
コンビネーション
第12回 | デザイン制作
シンボルマーク
- パターン2のマークを修正
- 隙間の調整
組み合わせ
- 3パターン作成
- シンボルマーク+英字校名
- シンボルマーク+活字校名+英字校名
- シンボルマーク+英字校名 (縦)
- 活字校名のフォントは「筑紫A丸ゴシック」
- 英字校名のフォントは「Futura」
第11回 | コンセプト
背景
- 九州の総合大学
- 文理芸融合
- 伝統と先進性
- 視認性の改善
- ブランドイメージのズレを解消
目的
- 現代的で汎用性の高いロゴに刷新
- ブランドイメージの再構築
- favicon にしたときの視認性を向上
コンセプト
- 伝統と革新の融合 → 伝統=折り紙、革新は紙飛行機の形で表現
- 信頼 + チャレンジ精神の実現 → 三角形は建造物にも多く使用される図形であり「堅牢性」を表す。また、紙飛行機モチーフのシンボルマークは、手作りのものが空へ羽ばたくという上昇志向を表す。
- 文理芸は3つのパーツで構成することで表現
シンボルマークは必要か?
- 大学ブランドの統一と明確化
- 認知度の向上 (シンボルマークは言語情報よりも早く記憶される)
- 差別化
3パターンのシンボルマークを作成
第10回 | アイディアスケッチ
第9回 | 調査
VI (Visual Identity)
VI (Visual Identity) は、ブランドや企業が視覚的な手段を通じて、独自の個性や価値を伝えるための要素や設計体系のことである。これは、ロゴ、色、フォント、レイアウト、パッケージ、ウェブサイト、広告、製品デザインなど、ブランドの「見た目」に関するあらゆる要素を含む。
VI の構成要素
要素 | 説明 |
ロゴ | ブランドを象徴する記号や文字。簡潔かつ記憶に残ることが重要。 |
色 | ブランドカラーは心理的印象を決定づける。メインカラー、サブカラー、アクセントカラーなど。 |
タイポグラフィ | 使用するフォントの種類、サイズ、行間などのルール。 |
アイコン / イラスト | 一貫性のあるスタイルで補助的に視覚表現を担う。 |
VI の目的
1. ブランド認知度の向上
消費者がすぐにそのブランドを認識できる。
2. ブランド価値の視覚的表現
ブランドのパーソナリティ (親しみやすさ、ラグジュアリーさなど) を視覚化。
3. 差別化
競合他社との違いを視覚的に表現。
VI の成功事例
1. Apple
- 要素: ミニマルなデザイン、洗練された配色、シンプルなサンセリフフォント
- 効果: テクノロジーでありながらラグジュアリーで洗練された印象を構築
- ポイント: 店舗、製品、ウェブサイトまでが統一されたビジュアル
ロゴ変遷
- ロナウドウェイン (Apple の第3の創業者) によってデザインされた (ロナウドウェイン氏は Apple 製品を一度も使ったことがない...)
- ニュートンがリンゴの木の下に座る非常に煩雑なイラストが特徴
- 複雑すぎたため、1年未満で変更
- ロブジャノフによってデザインされた
- 6色のレインボーストライプ + かじられたりんごが特徴
- 意味:
- Apple Ⅱ の基本表示色
- コンピューターの冷たさを親しみやすくさせる意図
- かじり跡は他の果物と区別するため
- 「byte」と「bite」の言葉遊びは偶然とのこと
- スティーブ・ジョブスの Apple 復帰後に導入
- 製品に合わせたカラーのシンプルな単色ロゴ
- より洗練されモダンな印象に
参考: Appleのロゴの歴史。なぜりんごのロゴはかじられているの?
2. Coca-Cola
- 要素: 赤と白のカラースキーム、独自のカーブ書体、レトロ感のあるデザイン
- 効果: 100年以上の変わらないアイデンティティでグローバルな認知を維持
- ポイント: 一貫性のあるパッケージと広告戦略
ロゴ変遷
1886年: 初代ロゴ。装飾を少ないシンプル。
1887年: スペンサリアンフォントで装飾性アップ。
1890年: 渦巻 & チェリーデザイン。
1893年: 現在のロゴに近づく。
1903年: Trademark 表記追加。流れるような「C」のデザイン。
1941年: 'Trademarck Resisterd' 表記が標準に。
1950年代: ボトル & 赤丸デザイン。
1960年代: Fishtail ロゴ登場。
1969年: ダイナミックリボン登場。
1985年: シンプル化 (ニュー・コーク)。
1993年: 「Always Coca Cola」ロゴ。
2002年: 立体的なリボン & 水滴。
2007年 〜 現在: シンプルな書体 + ダイナミックリボン。
3. IKEA
- 要素: 青と黄色のロゴ、シンプルで機能的な製品写真、明快なカタログレイアウト
- 効果: 北欧のシンプルさと実用性を視覚的に表現
- ポイント: 店舗のサインから広告まで全てが統一されたビジュアル
現状調査
九州産業大学の VI
校章は、学内で親しまれてきた「椎木と楠木を組み合わせたマーク」が開学50周年を機に制定された。表示色はスクールカラーのエンジ色である。この校章は九州産業大学の VI マニュアルの規定に基づき、各要素と組み合わせて使用される。
広く親しまれてきた「KSU」のマークが「コミュニケーションマーク」として制定された基本表示色はスクールカラーのエンジ色とブラックの2色の組み合わせである。単独で使用することは不可である。マニュアルの規定に基づき、校章や活字校名、英字校名と組み合わせて使用される。
活字校名ロゴタイプは単独使用のほかに校章やコミュニケーションマークと組み合わせて使用する。
英文校名ロゴタイプは海外用で使用する場合や、交渉やコミュニケーションマークと組み合わせて使用する。使用書体は「Univers 65 Bold」であるが、文字間が調整されている。
使用事例
1. ブランドマーク組み合わせ
2. 校章 + コミュニケーションマーク
3. 校章 + コミュニケーションマーク (Web)
4. 校章のみ
他大学の事例
東京大学
VIの軸となるロゴマークのロゴは、世界に開かれた大学のシンボルとしては、読める人が限られる漢字よりも多くの人に伝わる可能性がある英字がふさわしいと判断し、「UTokyo」としました。
文字部分は、黒色だと厳格で権威的な印象につながると考え、明るくオープンな姿勢を示すためにスクールカラーの淡青色に変更し、黄色と淡青色の組み合わせを強調、フォントも現代的なものに変更しました。場面に応じて使ってもらえるよう漢字・英字併用のロゴも用意しています。
上智大学
- 校章
上智学院および上智大学、ならびにそれらが設置する各種機関を象徴する正式かつ唯一の図形と定義します。
- コミュニケーションマーク
公式書類、名刺や封筒、パンフレットや広告、ホームページなどの様々な視覚媒体において、上智大学を象徴するロゴ(デザイン化された文字列)と位置づけます。
- エンブレム
上智大学であること、もしくは上智大学からのメッセージであることを伝えたい様々なメディアにおいて、そのことを積極的・主張的に訴求するためのデザインツールと位置づけます。
- SOPHIA U ロゴ
SOPHIA Uロゴは、特に広告物やグッズ等、それ自体のデザイン性によって大学への親しみや共感を醸成することが求められる制作物において使用されることを目的として設定されたものです。
- 教育精神ロゴ
教育精神は、上智大学の教育においてその根幹を表現した大切な理念です。教育精神ロゴは、その大切な理念を唯一無二な存在とするためにロゴ化(文字の図形化)をおこなったものです。
明治大学
2001年、新世紀の到来、そして創立120周年に向け、新しい一歩を踏み出すために、「120年の伝統を受け継ぎ、新世紀に向けて大きく飛躍・上昇する明治大学」をイメージした大学マークを作成しました。デザイン案を公募し、その応募作品の中から選ばれたものです。
この大学マークのコンセプトは、明治大学の「M」をモチーフとして、これからの明治大学が「限りなく飛翔する」イメージ、シンプルなデザインによる「親しみやすさ」、斬新な切り口による「未来へのメッセージ」を伝えています。