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李 浩輪

李浩輪  Kourin Ri

博士前期課程 デザイン領域 黒岩研究室


研究テーマ

日本と中国のビールTVCFの比較研究と作品制作

[自由な見出し]

 CFとは「Commercial Film」の略であり、映像の広告宣伝ツールとして世界中で広く利用されている。CFは、大きくテレビCFとウェブCFに分けられる。テレビCFとウェブCFの異なる点は、まず、ウェブCFには多種多様な接点があるという点である。テレビCFの場合、広告の媒体はテレビだけである。一方ウェブCFは、YouTubeや、Facebook、Twitter、Instagramなど、さまざまな媒体で利用される。PC上でみるHPや、モバイルデバイスのアプリ内で表示されるCFなど、CFの発信者と受け手の接点は多様である。

 文化的コミュニケーションの担い手としてのCFは、経済的グローバリゼーションの急速な発展に伴って、社会生活のあらゆる分野に浸透し、社会文化や人々の意識や生活に大きな影響を与えている。中国と日本の広告には、一定の類似点があるが、経済力、政治体制、文化的伝統の違いが、それぞれの広告の特徴となっている。日本のTVCFは、15秒のものが多く、国際的にみると短い。これらの広告表現については、国際比較の観点から先行研究が多い。
広告のコンセプトには、国々によって社会・文化的な差異が反映する。同じアジア圏にあっても、たとえば中国のTVCFは、商品そのものの姿や形を使うことが多く、CFの中で終始商品のパッケージが露出することが多い。さらに同じCFが連続して放送されることもある。それに対して日本のCFは、簡潔でありながら、商品以外の面白さを演出しながら、観客にとって意外なイメージを想起させるものが多い。
 現在、ビールの消費量は水とお茶に次ぐ世界第3位であり、高い影響力を持っている。また中国と日本では酒文化は特別な文化形態として存在する。そのなかでも、ビールは人々の生活の中で広く親しまれている。友人同士の集まりでも、商談でもビールが必要である。現代人の多くは「ストレス」社会のなかで生活することが多く、一日の終わりに一杯のビールを飲む。多くの働く現代人を支える嗜好品とも言える。中国と日本の酒文化には、類似点や相違点があるが、それぞれのビール文化の違いは、CFの表現の違いとして現れる。本研究では、中国と日本のビールのCFを比較研究し、それを筆者の映像表現の独自性として作品に反映させる。

 本研究では、中国と日本で、2000年から2018年までにテレビで放映されたTVCFをYouTubeなどから、それぞれ50本ずつ集めた。その際のTVCFの定義を、
1) 15秒と30秒CFであること。
2) ビールおよびその関連商品であること。
3) テレビで放送されたものであること。
とした。
調査サンプルとして、日本のビールメーカーのCFから、麒麟麦酒株式会社、キリンビバレッジ株式会社、サッポロビール株式会社、アサヒビール株式会社のものから、合計50本のCFを集めた。中国のビールメーカーでは、百威英博ハルビンビール株式会社、青島ビール股份株式会社、華潤雪花ビール株式会社の4社のものから、50本のCFを集めた。これらのCFを分析し、映像芸術の観点からCFにおける芸術性を比較分析する。そして、分析の結果と考察に基づいてCF作品を制作する。


展覧会、研究発表、プロジェクト活動等

なし

受賞

なし

確認事項

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GUIDE

Last-modified: 2020-03-17 (火) 17:08:10