白黒写真カラー化史の関連人物
History of Coloring Black and White Photography Artist
フェリーチェ・ベアト(Felice Beato)
イタリア系英国人 写真家、起業家
日本に手彩色写真文化を最も普及させた第一人者。
1863年、横浜で写真館を開業し、波乱な幕末の世を撮影し続けた。浮世絵からヒントを得て、日本絵具で着色したカラー写真(横浜写真)を販売し、外国人旅行客によって世界中から写真が注目されるようになる。
このほかに「ジャパン・パンチ」でお馴染みの風刺画家チャールズ・ワーグマンとは、戦友関係でもある。度々、「ジャパン・パンチ」内でもデフォルメされたベアトが登場している。
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日下部金兵衛
日本人 写真家
フェリーチェ・ベアトの愛弟子。高度な手彩色写真を手掛け、海外から広く注目された人物。
ベアトが写真館を開業した年に着彩技師として弟子入り。ベアトから厚い信頼を得ており、様々な場所で撮影を共に行ったとされている。ベアトの写真館を引き継ぎ、金幣写真館をオープンする。
それまで外国人写真家たちが着彩した写真と比べると実際の色を忠実に再現し、よりリアルさを追求したことが伺えるまるでカラー写真のよう作品が多い。
下岡蓮杖
日本人 写真家、起業家
数多くの写真家を誕生させた日本初の写真館の経営者であり、日本最初期の写真家。
故郷の下田で来航していたオランダ船のダゲレオタイプのカメラを知り、写真家になることを志す。アメリカ人写真師ジョン・ウィルソンから写真技術を学び、横浜で写真館「金楽堂」を開業。手彩色写真などによって繁盛し、弟子であった横山松三郎、臼井秀三郎、鈴木真一、江崎礼二など日本写真史に名を残す有名な写真家を誕生させた。
鈴木真一
日本人 写真家
下岡蓮杖の弟子であり、女性を中心とした手彩色写真を多く制作し、女子写真伝習所の創設者。
玉村康三郎
日本人 写真家
約100万枚の日本の名勝や風俗の彩色写真の生産を行い、海外から注目された写真家。
小川一真
内田九一
アドルフォ・ファルサーリ(Adolfo Farsari)
ウォレス・ナッティング(Wallace Nutting)
ロビン・レニー・ヒクス(Robin Renee Hix)
エリザベス・レナード(Elizabeth Lennard)
ヤン・ソーデック(Jan Saudek)
リタ・ディベート(Rita Dibert)